手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫といった日本の漫画に多大なる功績を残した漫画家が住んでいたアパート『トキワ荘』での日々を漫画家の寺田ヒロオを主人公に彼らの青春時代を描いている。
藤子不二雄の世代なので、寺田ヒロオの作品は見たことはないが、子供の頃に藤子不二雄Aの『まんが道』を読んでいたので存在は知っていた。
後のビッグネームが揃っているので明るい話にも事欠かないだろうが、映画は淡々としていて昭和の雰囲気はあるが全体的にが暗めな印象。それでも漫画家を目指している若者を描いているので、どことなく明るさがあって良い。ただ画面が暗いので誰が誰だか分からない所が何箇所かあった。
亡くなった方も多く感慨深いものがあるが、誰しも若い頃に持っていた苦悩や挫折の先に夢や希望がこの映画にはあった。本木くんの演技はとても良い。