鷲尾翼

キングコング対ゴジラの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)
3.5
【まとめシネマ】#394

【まとめ】
* 黒き災害ゴジラと優しいコング
* 東宝撮影のユニークな芸術
* 最新作の予習価値アリかも

「ゴジラVSコング」の予習として鑑賞。

本作は1955年に誕生した「ゴジラ」のシリーズ3作目。
タイトルに「〇〇対ゴジラ」という対決形式がついたのは本作が初。

本作のゴジラの扱いは過去2作の影響から「動く災害」扱いされており、物語の軸として「ゴジラをどう止めるか」がある。

一方キングコングはアメリカ原作のオマージュが多め。例えば、国会議事堂の上に女性を握りながら登り、叫ぶシーンとか。キャラクター自体が優しいので、ガツガツしたモンスターバトルに比べて、安心感がある。

東宝特撮のユニークさがGOOD!
キングコングがいるジャングルのシーンで本物のタコを使ったり、熱海城を豪快に破壊したり。また着ぐるみならではの人間っぽい動きがクスッと笑える。

本作を含め、東宝版のゴジラは「モンスターバース」シリーズの作品にオマージュが多々登場する。例えば「キングコング髑髏島の巨神」ではキングコングVSタコのシーンが出てきたりする。「ゴジラVSコング」の予告編でも船上のバトルなどオマージュを感じる部分があるので、予習として見るのもアリかも。
鷲尾翼

鷲尾翼