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キングコング対ゴジラのもぐらのレビュー・感想・評価

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)
4.3
パシフィック製薬は自身がスポンサーを務めるテレビ番組の視聴率アップを図る為、ファロ島に伝わる伝説 巨大なる魔神を求め、島へ向かった。
人の何十倍もの大きさのゴリラの様な姿をしたキングコングを目にし、これを日本で見世物にしようと連れ帰ることを計画する。
その頃、北極でゴジラが目覚め、日本へと向かっていた....

ゴジラ映画の第3弾
アメリカのモンスターと日本のモンスターの夢の対決!

物語が全体的にコメディチックな印象を受けます。
これぞ、古き良き昭和の娯楽映画という感じでしょうか。

当時大流行していたプロレスの様な戦いが多く『ゴジラの逆襲』から変化した怪獣同士の戦いが面白かったです。

キングコングの顔がゴリラ顔ではなく日本猿の様な風貌だったり、突如電撃攻撃を使える様になったりオリジナルのキングコングとは一味違う姿を見られるのも面白いです。
美女片手に国会議事堂へ登るというオリジナルオマージュもあったり....
劇伴も印象に残るものが多く物語を盛り上げてくれます。

物語の終わりはかの有名な引き分け。
(でも、最後にキングコングが泳いで島へ帰っていく描写があるんですよね....)
明確な決着を付けない所も強力なライバルという雰囲気があって良かったと思います。

追伸
ゴジラは核による被害から生まれた怪獣、コングは人間の欲望によって見世物にされ、殺されてしまったモンスター。
人間の業による被害を被った2体が戦うことになってしまうとは何とも悲しいものがあります。作品は面白いんですけどね。 

子供の頃に視た時には余り楽しめなかった今作ですが、歳を重ねてから観返したところとても楽しめました。
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