久々に凄い酷い邦画を観ました。中古DVDをジャケ買いした自分が悪いんです。
90年代から00年代の単館系邦画+リトルモアの悪い部分を煮詰めた様な作品。永瀬正敏と宮崎あおいをキャスティングしたら、とりあえずオッケー的な軽さ。
ストーリーも適当。殺し屋達が意味不明で笑えないギャグ演技を繰り広げる中で、宮崎あおいだけが両親が自殺した健気な美少女を熱演するので、余りにちぐはぐ。
週刊誌的には、あの新井浩文に通名を与えデビューさせ、一緒に撮影現場の裏で色々な悪さをした映画人A氏が珍しく俳優としてちょい役で出演してるのが貴重です。A氏は他界し新井氏はあの事件で消えました。安心した女性は少なくないと思います。
あと、この映画をハードボイルド扱いするのは、卵に対してもお湯に対してもガチで失礼!
俳優として大事な時期、永瀬正敏はこんな雰囲気だけの空虚な映画にも沢山出ていました。それがお洒落だった時代も確かにありましたし、素敵な役者さんですが、今、永瀬さんが第一線に居ない理由は、そこら辺にあるのかもしれません。