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座頭市牢破りのcatmanのレビュー・感想・評価

座頭市牢破り(1967年製作の映画)
4.0
シリーズ第15作。監督の左翼志向に起因する違和感はあるものの、座頭市=勝新のキャラクターとスピーディな居合抜きが魅力たっぷりなので娯楽作として十分楽しめる。本作は勝プロダクションの第1作、斬り合いのシーンで腕や首が飛び流血も多くバイオレンス濃度が高めなのは勝新が指向するものなんでしょう。気合い十分。どことなくタランティーノ映画に近い感覚もある。
黒澤映画でも名を馳せる宮川一夫のカメラも素晴らしい。アバンタイトルの的当てのシークエンスも秀逸。三國連太郎、西村晃、鈴木瑞穂ら重鎮はじめ、玉川良一、藤岡琢也、唄子啓介らコメディリリーフなど、贅沢なキャスト陣も見所のひとつ。
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