座頭市牢破りの作品情報・感想・評価・動画配信

座頭市牢破り1967年製作の映画)

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

3.7

「座頭市牢破り」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

89年版(ラス市)しか観たことない座頭市弱者でしたが全作は到底無理なので取り敢えず勝プロ1作目をチョイス。

対立するヤクザの両側を壊滅させるプロットはここでも炸裂。グロも程よいけど、話はクドい。

惚れっぽい市が三國蓮太郎に惚れた後に勝手に裏切られた!ってなって殺してた。ホントこのメクラと関わりたくないわ。
てつじ

てつじの感想・評価

3.2
山本薩夫の社会派な作風に、座頭市という娯楽のカリスマを融合させた面白味は感じるが、圧政に苦しむ農民側に重点を置いた作品になっていて、娯楽を追求した座頭市にはなっていない。鈴木瑞穂が演じたのは農政の開祖、大原幽学がモチーフなのだろうか?
内容的にはうーんて感じ、山本薩夫が監督したらこうなるのも仕方ないかな。三國連太郎が少しづつ悪くなって行く過程が楽しめる、咳でむせ込むタイミング…笑えてしまうなあ。今日は三國さんの命日、ありがとう、合掌!
MASH

MASHの感想・評価

3.5
座頭市シリーズ第16作。そして勝プロ作品の第1作。それもあってか、かなりの異色作になっている。重々しい雰囲気にやたらと暗いストーリー、人の嫌な部分が滲み出たような人間模様。そして"暴力"の描き方。今までの座頭市シリーズでやってきたことに疑問を呈するような、挑戦的な作品である。

殺陣もいつものようなスカッとする感じではない。腕を切られた人物が呻き声を上げながら這うシーンや、最後の三国連太郎の泣き叫ぶシーンなど。座頭市のしていることがあくまで人殺しであるということを強く描いている。シリーズを全部観たわけではないが、これはかなり特殊な描き方なのでは?

座頭市の作品の中では珍しく、監督の主義主張が強く出た作品と言えるだろう。"非暴力"を訴えるために"暴力"を描く。決して珍しくはないが、これを座頭市でやったというのが中々興味深い。正直いうといつものスカッとする方が好きだが、これも座頭市に対する一つの描き方だと言えるだろう。
アヴァンからメインタイトルまで仰々しすぎて完璧

剣を持たぬ「平和革命」的リーダーの鈴木瑞穂と対比されることで、市が個人として社会に抱いている怨嗟や不信感がかなり色濃く出ていてゾクゾクした。「でぇきれえな奴は、殺さなくちゃ気がすまねぇ......。」「目開き」に侮られるばかりでなく(投げつけられた小判をバチにして三味線を弾く市はクソカッコよかった!)、卑しい根性を身につけた盲人たちの仲間にもなれず、さらに盲人同士いがみ合うようけしかけられる始末

三國連太郎を宥めて市が一人ケリをつけに行くシーンの、部屋の奥から覗く空に光る稲妻、クライマックスの血と雨と泥に痺れる!西村晃と鈴木が囚われた籠を同時にぶった斬って物語を最終決着させる豪快さも良い
面白い。前半と後半でガラッと世界が変わる意外性のあるストーリー、凝った映像(カメラマンは宮川一夫)、勝新太郎とゲスト俳優の魅力。鈴木瑞穂を先生に仕事に励む農民たちが労働者に見え、山本薩夫らしさを感じた。

三国連太郎が心変わりした理由が説明されてない気がして、気になった(前半と後半の演技の違いはさすが!)。

このシリーズをそれほど見てないので、はっきりとは言えないけど、この監督にはあまり合わないのかもと思う点あり。

「生誕110年 巨匠・山本薩夫」
2020.02.16 池袋新文芸坐にて鑑賞。
観客はじじいばかり。面白かった。勝新は生きていた。
三國連太郎、細川俊之、西村晃、往年の俳優がいい。舞台は群馬県桐生市のことを言っていたが、女が身投げしたのは海のようだ。どうでもいいけど。
Dai

Daiの感想・評価

2.8
盛り沢山用意された見せ場が全て空回り感。勝プロ第一回作品で力が入り過ぎたか。
うめ

うめの感想・評価

4.3
初めてちゃんと観た「座頭市」

………
なんだ!こりゃ!
めちゃくちゃにカッコいいじゃねぇか!

まず勝新太郎さん。
あなた以上に座頭市を演じれる人はいないでしょう。
断言できます。
自分の思う悪に対しては容赦なく
ちょっと優しくて
意外に感動屋で
妙に抜けてるところもある
そんな人間臭い魅力が画面に漲っている。

そして
こちらも今は亡き名優が支える。

西村晃さん
柔らかい声
色気のある立ち振る舞い
なのに
下衆な役を演じた途端に
爬虫類のような気味悪さになるのだから…
流石だ。

三國連太郎さん
剛毅さと脆さ
相反するものを表現する力。

細川俊之さん
あの低いのに張りのある声
若かりし時の勢いが光っている。


時代劇というよりも
ハードボイルドな軽やかさと渋さ
そして苦み
最高でした♪
勝プロダクション第一回作品ゆえに力が入っていたのではないか。後は畳みかけるように持っていった。後に活躍する三國連太郎、細川俊之、西村晃が親分、三下、十手持ちと腹黒ぶりが三者三様でよい。勝新に三味線持たせたら右に出る者はいないやね。英題:Zatoichi The Outlaw.
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