ShinMakita

ナバロンの要塞のShinMakitaのレビュー・感想・評価

ナバロンの要塞(1961年製作の映画)
2.6
☆mixi過去レビュー転載計画(極秘任務遂行コマンド映画編)



大戦末期、数百人のイギリス軍兵士がエーゲ海・ケロス島に孤立していた。救出船団を送りたい連合軍だが、船はケロスにたどり着くことが出来ない。航路をドイツ占領下ナバロン島の巨大砲が遮っているからである。そこで、ドイツ軍の最新鋭レーダーを備えたこの大砲を破壊するため、特殊部隊が編成される。隊長のフランクリン以下、登山家のマロリー、ゲリラの専門家スタブロ、爆破のプロ・ミラー、血気盛んなパパデモス、「ブッチャー」と渾名される歴戦の勇者ブラウンの6名だ。彼らはナバロン島に上陸するが、数々のアクシデントに見舞われてしまう。上陸の際にフランクリンが重傷を負い、ブラウンが戦意喪失、さらに現地レジスタンスと合流してからは、ことごとく行く先にドイツ軍が待ち構えていたりする。ダメ押しがミラーの持参した爆破装置の損傷・・・チームの中に敵のスパイがいるのか?困難づくめの作戦は、果たして成功するのか?



「ナバロンの要塞」


スリルとサスペンスとアクションが渾然一体となった、戦争アクションの金字塔。これキャラクターがみな生き生きとしているのが魅力だけど、なかでもトボケた味のミラーが絶品。マロリーとの対立と和解のプロセスが心地いいですねー^_^
2門の巨砲が据え付けられたセットのスゴさも見所。エレベーターレールのスリリングなシーンも最高です。「戦争アクション」というジャンルなら、これを観なくては何も始まらないのでは?



さて、余談。「鷲は舞い降りた」と「ナバロンの要塞」には奇妙な縁があったり。まず出演者で、アンソニー・クィエルがどっちにも出ている件。「鷲」ではカナリス提督を、「ナバロン」ではフランクリンを演じています(ちょっと小林稔侍に似た風貌ね)。そして製作。「鷲」のプロデューサー、デビッド・ニーブンJrは、「ナバロン」でミラーを演じたデビッド・ニーブンの実子なのです。
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