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旅するジーンズと16歳の夏のwandaのレビュー・感想・評価

旅するジーンズと16歳の夏(2005年製作の映画)
3.6
思いのほか良かった。羨ましいほどの四人の友情。これぞシスターフッドの映画って感じ。原題そのまま、内容は邦題の通り(笑) 有名な映画なのか知らないけど、私には掘り出し物だった。

いわゆる、ティーンのひと夏の成長物語。タバコだ、セックスだ、ドラッグだ、ってばか騒ぎするんじゃなくて、健全、安心。その点も私には良かった。

あらすじ
メリーランド州。レーナ、ティビー、ブリジット、カルメンは生まれる前からずっと一緒の大親友。
16歳の夏、レーナは祖父母のいるギリシャへ、ティビーはドキュメンタリー制作のために地元に残り、ブリジットは合宿でメキシコへ、カルメンはサウスカロライナの離婚した父のもとへ。
別れの前日、たまたま入った古着屋で、身長も体形も異なる彼女たちの誰が履いても完璧に似合う不思議なジーンズに出会う。四人は友情の証として、みなで順番にジーンズを着回す約束をする。


四人は個性も性格も様々。離れた場所にいるけど、ジーンズを郵送して順番に履いていくわけですが、それぞれのエピソードがいいんですよね。
全部をここで書いちゃうのは野暮なので書きませんが、私は、ティビーというパンクっぽい子と12歳の女の子の話にじーんと来た。これには号泣しちゃったよね。


ジーンズを履くとその人に奇跡が訪れる。奇跡というか、それはきっかけや出会いといった些細な事だけど、四人の心を成長させるもので。おのおの、悩みや行き詰まりを感じている中で、気付きを得るというか。そして、つらいことがあったら支えて背中を押してくれる仲間がいるっていう。ベタだけど、自分がこういう人生送ってこれなかったもんだから、余計に響くわけ(笑) THE青春。


ちなみに、四人の女の子の一人、若き日のブレイク・ライヴリーがいる。はじけんばかりのフレッシュさに、若さってすげぇと圧倒される映画でもありました…



108
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