えす

ショックプルーフのえすのレビュー・感想・評価

ショックプルーフ(1949年製作の映画)
3.9
フラー脚本。唐突な飛び降りが見事だ。偽りの問診を見破ることでパトリシア・ナイトに「頭の切れる女」というイメージを定着させ、心理を読みづらくさせている。対して盲目の母親は黒髪である彼女の本質を見抜く。この母親の介入が社会的に交わってはいけない存在を近接させてしまう。手荒くも、極限の状況下で愛を貫こうとする筋立てに唖然とする。ラストの力技には清々しさすら。傑作。
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