アトミ

クロウ/飛翔伝説のアトミのネタバレレビュー・内容・結末

クロウ/飛翔伝説(1994年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

80点

人が死ぬとその魂はカラスが霊界に運ぶと言われている。
が、死があまりにも残酷な場合、カラスは不条理を正すため、安まることのない魂を連れ戻す。

10月30日悪魔の夜。
警察による現場検証。
明日ハロウィンに挙式をあげるはずだったシェリー(暴行され、30時間後集中治療室で死亡)とエリック(アパートメントビルディングの自室からの転落死)。
放火143件、まだ悪魔の夜は始まったばかり。
と、1羽のカラスが現れ、様子を見てる。
黒人のアルブレット巡査に慰められるサラ(中学生くらいのエリック達の友達。母子家庭。母親は売春婦)。


1年後。
アパートメントビルディングは放火され、灰だけが残っていた。
2人の墓参りをするサラ。
エリックの墓に現れた1羽のカラス。
雨が降り出す。
カラスは墓石をくちばしでつつく。

その夜。
雨の中。エリックが墓から復活する。
フラフラと凍えながら歩き、カラスに導かれアパートメントビルディングの自室へ。
そこで飼い猫だったガブリエルの顔を撫でると、全ての記憶がフラッシュバック(ガブリエルが目撃した映像がエリックにも見える)。
エリックはチンピラ犯人グループに復習するために死神と化す。

全身黒の衣装に白塗りピエロメイク。ジョーカー的にイッちゃってるエリックは1人1人チンピラ犯人を探し出し、ぶっ殺して行く(現場にカラスのモチーフを残す)。

そんな中。
エリックはサラ(分からなかったが、触れたことで記憶が見え、サラと気づく)やアルブレット巡査(触れたことでシェリーが死ぬまでの30時間集中治療室で付き添った優しい男だとわかる)と出会う。

そんな中。
シェリーとエリックが殺されたのは裏社会を牛耳るトップ・ダラーに繋がっていた(チンピラ共にエリックとシェリーをアパートメントビルディングから立ち退かせる命令を出した本人)ことがわかる(警察上層部も汚染されている)。

エリックはトップ・ダラーのアジト(ライブハウス上)へ乗り込み、チンピラ共を一掃した。
が、トップ・ダラー(側近2人と)は逃亡。
そしてエリックの不死身の理由がカラスによる力だと気づき、サラを人質に誘拐。

助けを呼ぶサラの声に気づいたエリックは助けに教会内へ向かう。
側近黒人に撃たれたカラスは怪我を負い、エリックは不死身の体ではなくなってしまう。
大ピンチ!
と、上司に停職させられていたアルブレット巡査がヘルプに入り、側近男を撃破!
エリックを助ける。
エリックは塔の上の鐘近くに拘束されたため、助けに向かう。
塔の上で待ち構えていた側近女は怪我カラスを捕まえており、「自分にカラス力が宿った」と勝ち誇っていた。
が、カラスにつつかれ血まみれで転落死。

そして屋根の上で日本刀を持つトップ・ダラー(避雷針を剣にして)と対決。
サラを助けようとして腹を刺され、大ピンチのエリックだったが、トップ・ダラーの頭を掴み、アルブレット巡査から得た「シェリー30時間の苦痛」を脳に送り込み、トップ・ダラーは苦しみながら屋根から転落。
柵に串刺しになり、死亡した。

エリックはサラとアルブレット巡査に別れを告げ、最後の力を振り絞りシェリーの墓へ。
と、シェリーが迎えに現れ、優しくキスをした。

そして雨は止んだ。
カラスはシェリーの遺品である指輪を咥え、サラに渡した。





というお話。
シンプルだし、カリスマだし、いいよね。
今思うと90年代のロックって凄く近未来的でいいよね。2020年代よりも近未来的。

ただちょっと弱過ぎな感じが残念
アトミ

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