みおこし

クロウ/飛翔伝説のみおこしのレビュー・感想・評価

クロウ/飛翔伝説(1994年製作の映画)
3.6
ブルース・リーの息子、ブランドン・リー主演にして、撮影中に起きた事故のために最期の作品になってしまった一本。

ミュージシャンのエリックは、恋人のシェリーと暮らすフラットに突然やってきたギャングたちの襲撃に遭い、シェリーもろとも殺害されてしまう。その1年後、死んでも死に切れない彼はカラスの持つ魔力を借りて再び蘇り、一人ひとり憎き宿敵たちを血祭りにあげてゆく...。

小さい頃からブランドンの事件のことは知ってはいたけど、なぜか本作を観る機会がなく10年以上。思いがけず観たら、すごく面白くてびっくりしました!
今やアメコミ発祥のダークヒーロー系映画が世に溢れていますが、そのルーツを感じさせるような作風。今観てもスタイリッシュでクールな作り、ストーリーも面白くて見応えたっぷりでした。アクションもCGを使わずとも十分カッコよくて痺れました。すごく暗くて悲しい物語だから、ちょっと気分は沈んじゃうけどこの映像と世界観は必見です!

そして今更ながらブランドンがとにかくイケメン。悲しい過去を背負ったダークヒーローを熱演していて、きっと生きていたら更にブレイクして色んな作品で私たちを楽しませてくれただろうな、となおさら惜しいです。よく見るとやっぱりお父様の面影もあるけど、本作の彼はもっとロックで繊細な印象だったのでブルース・リーとはまた違った魅力の俳優さん。
一度死んでしまった身、いずれまたあの世に戻らなければいけないというエリックの役柄が、今思うと何だか悲しくて...。ラストシーンはすごく切ない気持ちになりました。

『シン・シティ』や『ダークマン』など、暗めのアメコミ好きの方は是非ご覧ください!想像以上にカッコよかったです!
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