いやー素晴らしい。所はバルセロナ完成間近のユニコプラザ。29階でビル設計した建築士で社長のジェニーアガターが仕事してるって思いきり雑な設定。目の前で窓拭きが転落、巡回の仲間の手札をチラッと覗く間にエレベーターが急落下。何かに憑かれた無差別殺人。上司？親会社？のマイケルモリアーティのデータベースにはグループ全社員の性癖や心霊学の情報が網羅。ここの独り言が良い。サイキックの少女可愛いと思ったら実はモリアーティの方がレベル高い能力者。次の予約は火曜日？いや水曜日に。心霊学のゴールド博士、ひたすら怯えてる霊能者サージー、三人よれば。ゴールド博士は霊に自己紹介、ウィーン生まれで父親はフロイトの弟子。いかなるときでもテープレコーダーを手放さない。話はこれぐらいにして気のせいかビデオの音質がすごく良くてハッタリ音楽といちいち細かい音響の掛け算、紙吹雪に内装中の28階のセットも作り込みが素晴らしい。とにかく強い風が吹いていればカッコいいといわんばかりの演出、もちろん正しい。そこに建築家夫妻の憎悪のエピソード、霊との交信を30年夢見てきたゴールド博士、モリアーティの予知夢が渋滞気味に三重奏。きっちりミステリもあり最後は因果応報。何事もなかったかのように穏やかな日常が戻ってきたって強調がしつこくてエンディングまで好み。個人的には30年間ずっとバカにされ続けてきたんだってゴールド博士が主役の話だと思います。
