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続・激突!/カージャックのASAのレビュー・感想・評価

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)
3.6
『フェイブルマンズ』を観て、スピルバーグ作品を観たくなり鑑賞。スピルバーグ初の劇場映画で、『激突!』とは何の関係もない。この作品の後にジョーズが作られる。
刑務所から脱走して夫婦2人で里親に出された我が子を取り戻すべく逃避行するロードムービー。アメリカンニューシネマらしい作りだが、反体制感はあんま感じなかった。殺人こそしてないものの、犯罪者の彼らに対して行く先々の町人がスター扱いしてるのが面白い。
実話ベースの作品ということをラストで知った。幾分脚色してるようだが、非常にシンプルなストーリーで見応えがある。メインの登場人物は逃げる夫婦と人質の警官、警察隊長の4人だけ。夫婦との関係が徐々に近づくストックホルム症候群の警官の様子が興味深い。口数少なく遠くから3人に寄り添おうとする隊長は無骨でカッコいい。無駄を省いた面白い作品だった。
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