続・激突!/カージャックの作品情報・感想・評価

「続・激突!/カージャック」に投稿された感想・評価

なると

なるとの感想・評価

4.1
シュガーランド・エクスプレス。
「激突」の続編でもなく、全く関係ないストーリー。非常に悪い邦題。

「激突」より緊迫感もない、激突はあまりなかった。

警察が無能すぎる。絶対捕まえられるだろ、という場面が何回かあった。想像できるかもしれないが、そのようにコメディ色が強い本作。でもそれは犯人を捕まえるのではなく、すぐ射殺をしてしまう警察への皮肉のメッセージなのかと思えなくもない。

「激突」のようにシンプルなストーリーになるかと想像していたが、考えてみると非常に奥深い名作だった。
そしてこの作品からジョンウィリアムズとのタッグが始まった。
Taul

Taulの感想・評価

4.0
『続・激突!/カージャック』(1974)DVDで久しぶりに。スピルバーグの初劇場作品でロードムービー。その瑞々しさと垣間見える天才性。撮影は先日逝去のV・ジグモンドで荒野や夕景が美しい。J・ウィリアムズのオケでない音楽もいい。スピ伝説を離れ面白くて切ないニューシネマ風味の佳作。
ゴールディ・ホーンのアホっぽい髪留めかわいいなあ?やっぱアホっぽい感じにライフルとか彼女しか居ないんだろなあ?

旦那に脱走を持ちかける嫁。あと4ヶ月だからそんなリスク背負えないよ!いやいやいや、子供取り上げられた!だから脱走!え?マジ?でもなあ?いやいやいや、子供取り上げられたから!そ、そうなん?でもなあ?ほれ!着替えて!逃げるよ!何たって子供取り上げられてんだからーっ!!

うん、わからないではないがやっぱアホっぽい。そりゃ取り上げられるよね?とさえ思っちゃう。感情だけて突っ走るとか、やっぱダメなんだろうなあ?でも、石橋を叩きまくるのもダメなんだろうなあ?まあ、とりあえず拘留期限中に脱走は全然ダメだわなあ?

パトカーが何百台も連なるところとかもそれはそれでアホっぽい。コメディじゃないんだけどね?

実話らしいし…
netfilms

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3.7
 テキサス州立刑務所に服役中のクロービス・ポプリン(ウィリアム・アザートン)のもとに、女房のルー・ジーン(ゴールディー・ホーン)が面会にやってきた。親の資格なしとして裁判所命令で取り上げられていた1人息子の赤ん坊ラングストンが、福祉協会を通じて養子にだされてしまうことが決まる。ルー・ジーンに泣きつかれたクロービスは仕方なく、面会人にまぎれ込んで刑務所を脱出。人のいい老人が運転するポンコツ車に乗り込んだが想像以上の代物でまったくスピードが出ない。ハイウェイをガタゴトゆくうちに、マックスウェル・スライド巡査(マイケル・サックス)の眼にとまり、停車させられてしまう。脱獄してきた夫婦は老人からハンドルを取りあげて必死の逃亡をはかるが、ポンコツ車はたちまち音を立てて道路わきの立樹に衝突する。怪我人はいないかと、パトカーから降りてきたスライドを見て、ルー・ジーンはピストルを取り上げ、赤ん坊が保護されているシュガーランドまで自分たちを連れていけと脅迫してパトカーに乗り込む。2人の破滅に満ちた行動は真っ先に『俺たちに明日はない』を想起させる。アメリカン・ニュー・シネマの時代を声高に叫ぶことになった「ボニーとクライド」の破滅的で衝動的な行動のように、2人は更なる罪を幾つも重ねていく。ジョセフ・H・ルイスの『拳銃魔』やラングの『暗黒街の弾痕』の影響も感じさせる物語はマックスウェル・スライド巡査を加え、3人の奇妙な逃避行が始まる。

 3人の追っ手として田舎町をどこまでも追いかけてくるのが、隊長のタナー警部(ベン・ジョンソン)である。彼はこれまで勤務中に誰一人殺してこなかったことを自分の中での誇りとしており、まだ年端もいかない夫婦の行く末を案じている。やがて無線を聞きつけたテキサス中から、パトカー、報道陣が次々と追跡に加わり、やがて弥次馬を巻き込み車列はみるみる膨れあがる。過剰に溢れかえるマスコミ、さらには沿道にルー・ジーン夫婦を応援する観衆が集まり、道中は大混乱を来たす。刑務所を脱走し、警察官を誘拐し、彼の銃を奪い、本来ならば夫婦の行動は褒められたものではないが、1人の命も奪っていないことが一般国民の同情を誘い、彼らはさながらヒーローに祭り上げられる。ハリウッドの70年代の刑事ものには、まだベン・ジョンソンのような話のわかる立派な男が数多くいた。中でも一番痛快だったのは予備役のヒットマンたちとのやりとりである。彼らは90%の確率で夫婦を殺せるというのだが、ベン・ジョンソンは何とか流血を避けて事件解決を計ろうと策を練る。マックスウェル巡査も最初は警察官として職務を全うしようと試みるが、徐々に夫婦の計画性の無さや無邪気な優しさに同情心を抱き始める。

 早朝、キャンピング・カーの中でのクロービスとマックスウェル巡査の何気ないやりとりは忘れることが出来ない。更生したら警官になろうと口にするクロービスに対し、巡査は前科のある者は州の決まりで警官にはなれないのだと言う。この夫婦の間柄において、常に銃を突きつけるのは夫であるクロービスだが、彼が立ち直れるか否かは妻のルー・ジーンの気持ち一つではないかと思ったところに悲劇は起こる。本当に悪いのは誰なのか?ここでは確かにアンチ・ヒーロー、バッド・エンドという当時のアメリカン・ニューシネマ的な方程式に帰結するものの、どこか複眼的に物事を見ようとするスピルバーグの精神がしっかりと息づく。
当時のアメリカンニューシネマ風の作品。こういう作品は嫌いじゃないけど、もう少しパンチが欲しかった気もする。
あと今更言う必要ないかもしれないけど、邦題は最悪。笑
1969年にテキサス州で発生した実話を元に製作。
ゴールディーホーンがアイラ・フォー(ルー・ジーン)を演じていましたw
スティーブンスピルバーグの初の劇場作品ですね(*´ω`*)
前作では、トレーラーに追われる恐怖を描いていたが今度は実話‼️
テレビを見てこんな実話があったのかと思いました
実際の話しと映画では違うみたいですがw
ねむろ

ねむろの感想・評価

4.0
ニューシネマとロードムービーは好きなのでこれもお気に入り。滑走感はない。夫のゴールディ愛。人質警官とかベンジョンソン等のアホ夫婦への労り。しみじみと伝わる。
春21号

春21号の感想・評価

4.3
世界一間抜けで切ないカージャック

アメリカンニューシネマの系譜にある映画だった。
前科者の妻と服役中の夫が里親に引き取られてしまった自分達の子供を誘拐しようとする話
2人は警官を脅しそのまま警官ごとパトカーを強奪して子供のところまで行こうとするが…

まさかの開けてびっくりコメディだった。
ダメ夫とそれを引っ張る男前妻のやりとりが最高な前半から、警察を巻き込んでの珍道中へとなだれ込む中盤、そして静かな後半へ…
最後はニューシネマ的であり、スピルバーグがその後繰り返し用いる"ダメ男の最後の輝き"だった。
僕がこの映画が好きなのはこの部分にあって、と言うかスピルバーグ映画の好きな理由がまさにこの部分で本作はその原点であったとおもう。

僕は犯人の夫が誘拐した警官に
俺も警官になろうかな?というシーンが1番ジーンと来てしまった。
やり直したかったんだなぁ

スピルバーグの静かな傑作だと思う。
タイトルで敬遠している人は是非
全然続じゃない。超期待ハズレ。ゴールディ・ホーンかっわええ!
善悪の境界が曖昧になっていくあの感覚。
そして、待ち受けるあの切ないラスト。
これこそ映画的体験だと思う。

なんとしても子どもを取り戻すという信念は狂気でもあるのだけれど、それを私たちは「治安を乱す」というただ一点をもって断罪できるのか。

スピルバーグはあんな風に両親から愛されたかったんじゃないかなと思う。
それを考えるとまた切ない。
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