Yuya

おばあちゃんの思い出のYuyaのレビュー・感想・評価

おばあちゃんの思い出(2000年製作の映画)
4.0
“後悔は過去へのカビキラー“
”哀しみの涙は心の柔軟剤“

一緒に暮らす祖母を亡くした頃
コミックスのこの話を
しばらく読めないでいた…
おばあちゃんに良くできたか
悲しむ事をしてしまわなかったか
そう考えるのが怖くて 逃げたんだ
でもさ しばらく経って
“自責”の念を抱けるのび太の
本当の想いやりに気付けたんだ
自分がしてしまった事を忘れず ちゃんと後悔する
それはスポーツができる事より 勉強ができる事より
ずっと優しく おばあちゃん孝行なのだろうと思う
だって 自分の為じゃなくて おばあちゃんが大好きで
おばあちゃんを喜ばせたかった 安心させたかった
のび太にとって それが一番大事だったのだから…

ドラえもんで育った僕らは きっと
のび太を通して世界を見つめて のび太と一緒に成長してきたのだろう
やがてくる未来の世界で
しずかちゃんが選ぶのは 何の特技もないのび太なのだ
彼女のパパは言う
“彼を選んだ君は間違っていない
彼は人の喜びを祝福し 人の悲しみを理解できる人
人間それが一番大事だから”と
ドラえもんという物語が 広く世界で愛されるのもまた
そんな理由からなのだと思う
Yuya

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