gustave

デザート・フラワーのgustaveのレビュー・感想・評価

デザート・フラワー(2009年製作の映画)
4.0
FGMの慣習については知ってはいた(きっとワリスの告白があったからなんだろう)ものの、その後どういう想いを抱えて生きていく事になるのかまでは考えた事なかったな…

ワリス=砂漠の花(デザート・フラワー)という意味で、子供にそんな綺麗な名前をつける親が、辛いだけの事をさせるはずがない。それが当たり前の事だから、子供のためになると疑わずに受けさせるんだろう。

「治療のためであっても夫以外の男の前で女が股を開くなんて、恥を知れ」と罵ってきたソマリア人男性看護師の言葉が、アフリカ社会の貞操観を物語ってた。貞操を守るために女が命を落とすのは当然だと言わんばかりの、医療従事者とはまるで思えない言葉から問題の根深さが伝わってきた。社会が変わらないと親も変わらないし、子供は、女は、犠牲になる。ずっとその繰り返し。

女性だけじゃなく、男性にも是非観てもらいたい作品でした。
リヤ・ケベデめっちゃ美しかったし、モード系の出で立ちのサリー・ホーキンスが新鮮で可愛かった!
gustave

gustave