ぶみ

WASABIのぶみのレビュー・感想・評価

WASABI(2001年製作の映画)
3.0
24時間、この少女が爆弾。

ジェラール・クラヴジック監督、ジャン・レノ、広末涼子主演によるフランス、日本製作のドラマ。
突然姿を消した日本人の妻との間に娘がいたことを知ったフランスの警察官が、日本で娘と出会い、ヤクザとの抗争に挑む姿を描く。
主人公となる警察官ユベールをレノ、彼を父親とは知らない娘ユミを、公開当時21歳の広末が演じているが、特筆すべきは広末が喋るフランス語で、中々流暢で違和感なし。
物語はフランスからスタートするが、早々に舞台を日本に移し、秋葉原や帝国ホテル、清水寺、東海道新幹線等々、どこかで見たような街並みや光景が登場するのは嬉しい限り。
そんな中でも、何故かトヨタ自動車が生産累計1億台を記念して1,000台限定で発売したトヨタ・オリジンが映っていたのも見逃せない。
物語は、本作品の前に同じコンビで『TAXi 2』を世に放ったクラヴジック監督、リュック・ベッソン脚本、製作らしく、スピーディーかつコメディ要素多めで展開、アクションも一応あるものの、そこまでのキレはない。
全体的に緩い空気感に包まれており、時に外から見た日本がステレオタイプで描かれ、違和感を感じることが往々にしてある反面、本作品はそんなことはなく、若かりし広末と背の高さが印象的なレノの掛け合いを堪能できるとともに、思いのほか家族ドラマとして楽しめる一作。

ここて殺しができるのは俺だけだ。
ぶみ

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