人間のリアルさ、生活感の生々しさ、田舎で農業を継いだ長男と都会へ出た次男の違い、ヨメや家族の立ち位置…、二作続けて柳町監督作品だけど、この監督は細かいとこ撮るの上手いね。
どこの田舎の話かと思って見てたけど、鹿島だの潮来だの…ほうほう、茨城県の景色なのか。
一面畑だし、幸雄の家は農業以外に養豚もやってるみたいで、幸雄のヨメの実家はお父さんが太鼓の皮張っててお母さんは鶏の血ィ抜いてたな。
幸雄はどんどん落ちぶれていって、正直こんな男が身内にいるといきづらいなあ。
「男じゃないって。みんなに迷惑かけて、みんなの責任にして、大きい顔してよくも生きてられるよ」っていう順子のセリフ(ホントは言ってないけど)が、ぐうの音もでないってこのこと。
最後は、まあ、それしかないんだろうなあ…幻覚見ちゃってる人には。