Rama25

さらば愛しき大地のRama25のレビュー・感想・評価

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)
3.0
他人に寄生しているように見える男だが、むしろ他人から寄生され蛆虫がわき吸い尽くされてしまったように見えた。

どこまでも陰鬱な内容と、自然の美しい映像が対比的。

どの時代にも、生きづらさを抱える人間はいる。
どこかで折り合いをつけて上手に生きていける人間と、折り合いをつけられずただ不器用に苦しみつづけてしまう人間。

結局、自分が1番可愛いのだから、自分の都合のいいように解釈し、また息抜きを見つけてしまえばいいのに、
主人公は
子を失った悲しみも、
他人の生きる苦しみも、
つぶさに受け止め
処理しきれない感情とともに
自身は被害妄想を膨らませ、
破滅的な結末へと転がっていく。
Rama25

Rama25