ALABAMA

さらば愛しき大地のALABAMAのネタバレレビュー・内容・結末

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

柳町光男監督作品。ベルリン国際映画祭正式招待作品で海外でも非常に高い評価を受けている。柳町監督の映画は、本作でもそうだが、オープニングが不気味で、異様で、何が始まるのか観客をドキドキさせる何かを持っている。
昔ながらの田園風景に石油コンビナートや建設会社など、工業化の波が押し寄せている高度経済成長を背景として人間が堕落していく様を描いている。
農業都市に生まれた男が工業化にのってトラック運転手となり、やがては女、酒、果ては覚せい剤に溺れて廃人となる。日本古来の田園風景が高度経済成長によってどんどん破壊されていく様子を覚せい剤によってどんどん廃人となる男になぞらえている。さらば愛しき大地と言う題名からもその哀愁をかんじとることができ、確実に観て衝撃を受ける作品。根津甚八や秋吉久美子ら豪華俳優陣の体当たりの演技も特筆すべきところ。撮影助手で某先生が入っていたのが少しビックリした笑
ALABAMA

ALABAMA