ゆず

リアル・スティールのゆずのレビュー・感想・評価

リアル・スティール(2011年製作の映画)
5.0
10年以上ぶりに見返してみたがやはり良いものは良い。ロボットボクシングが大人気の近未来。プロモーターとして失敗続きのチャーリーは、別れた妻が残した息子マックスを期限付きで預かることになる。初めはぎこちない2人だったが、共に苦境を乗り越えることで親子の絆を得ていく。

ダメな父親と孤独な子供という組み合わせは、当然化学反応が起こるもので、本作でもとても感動的なものになっている。
父親に絞って見ればサクセスストーリーでもあり、かつてボクサーだった男がロボットボクシングに職を奪われ、プロモーターとしては才能を活かせず、しかしマックスが見つけたアトムを得たことで最後にはボクサーとしてのかつての栄光を取り戻す。
アトムも格闘技ロボットとしては練習用の地味な見た目で、特に強みがあるわけでもない。
しかし、派手な見た目の重量級の相手を打ち負かしてしまう。これも本作の醍醐味だ。

監督はショーン・レヴィ。あまり詳しくないのだが、「ナイトミュージアム」シリーズや「フリー・ガイ」などエンタメ映画を撮らせたら間違いない映画監督。
それで他の作品「デート&ナイト」や「インターンシップ」も見てみたのだが、やっぱり面白かった。
作品の出来の良さに反して名前が知られてない監督だと思うので、「ショーン・レヴィ」をぜひ覚えて帰ってください。
ゆず

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