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ライフ・イズ・ビューティフルのtiptopのレビュー・感想・評価

4.5
ナチス政権下での収容所で、子供を守るため、楽しませるために嘘をつく。
その嘘が、あまりにも優しく、辛い。
子供に、人生は素晴らしいということを必死で伝えようとしているのが伝わる。


話の前半は、冗談好きの主人公が自分の世界を作り上げる様子が描かれている。
とても愉快で、楽しげなシーンばかり。

後半になると急にトーンが変わる。
収容所での苦しく、辛いシーンが描かれる。



戦争映画は、人々の苦しみにフォーカスすることが多い。
なぜ、このように、辛い状況での小さな幸せを見つけるという行為に着目したんだろう。
きっとこの映画は、親が子を思うその気持ちを、人を思うその美しさを、描いたんだと思う。

でもこの映画は、
どんなに辛くても、心の持ち用で楽しめる。
というふうに解釈もできる。

実際に多くの人が命を落とし、想像を絶する辛さを味わったのに、そんなことを言っていいのだろうか。


実際に収容所で苦しみを味わった人は、この映画を見てどう思うのだろう。
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