AyaRai

劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者のAyaRaiのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

リバイバル上映で観て、水島精二監督のトークも拝見できました。

リアルな世界のドイツのミュンヘンに来てしまった。弟とは離れ離れ。
これが兄弟のある意味最大の試練であり成長なのかなと思うけども、あーファンタジーの世界に現実を出してくるかーというなんか嫌な気持ちにもなった。
今までの見知った顔が全然いないけど、顔が似ている別の人がいるというのはすごい虚無感で、不思議で、ある意味終わらない地獄だと思った。この映画でハガレンの世界に帰ってきた!と思えない感じ。
かと言って原作に追いついて聞いてたネームと出版された本が違うとかでどんどん物語が離れていき、アニオリで最後までちゃんと作りあげてくれたのは、それはそれでいいとは思う。
勝手にイズミ先生殺さないでよーとかは思うけど。
この物語は、幼い頃に過ちを犯してその罪を背負って旅をして色んな人に出会って学んでその結末は?罪を償って取り戻せる?というテーマであって、
結末に兄弟2人でまだ背負いつつ別の世界でも旅を続けるというのは、結局身体は取り戻せてはいるけど、償いきれてないのかな?ハッピーエンドではないよね?みたいな
だってアルと元の姿に戻ってリゼンブールに帰る!っていう絶対的な目標が達成できてないから、結局救われてないというか、
救いもありつつ完璧には救われてないっていうのは、うちらの生きてる現実と同じで、、
ちょっと結果はこれだ!と見せつけきれてない感じがして、
切なさとやりきれなさとこの先もまだ何かをつかめるかもという未来への期待ばかりで、逃げてる感じがした。
ナチス出てきてめっちゃ現実だし、、。
みんなの満点の笑顔が出てきて傷をおいつつも同じ世界でいつものめんつに囲まれて生きていってほしかったなぁ。まぁしょうがない。
てか、いつものエドワードのやったるぜー!感がなくて、始終目が少し死んでるのが、ちょっと解釈違いでした。まぁこの虚無みたいな現実にきてしまったのだから当たり前やな。
AyaRai

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