Rio

あの夏、いちばん静かな海。のRioのレビュー・感想・評価

4.5
一/生/に/い/ち/ど こ/ん/な/夏/が/来/る

北野武監督3作目

バイオレンス一切なし!!

聾唖の青年のサーフィンと恋を
静かに繊細に描いている作品

レビューを書いていても
「silent love」が頭に流れて思い出して目頭が熱くなる、、、

ゴミ回収の仕事をしていた聾唖のシゲル(真木蔵人)
捨てられていたサーフボードを持ち帰り修理
割り箸ぶっ刺して発泡スチロールで補強
テープぐるぐる巻き

おんぼろサーフボードを抱え恋人のタカコと海へ向かい、Tシャツ短パンでサーフィンを始める

バカだって笑いものにされる
それでもひたすらサーフィンに没頭する

サーフショップ店長が凄く親切で
次第に頑張りを認めてくれるサーファーたち
冷やかしてたジャージのおダサコンビも次第に興味をもっていく流れもいい

おんぼろボード  Blue Bunny
ぴかぴかボード  Stone Fox

バスを降りて彼に駆け寄る彼女
彼女のかわいさ
彼のはにかみ
熱い抱擁&キスなんてしない
手すら握らない
『HANA-BI』でもあった
肩を抱き寄せるという北野流最大級の愛情表現
このシーン好き

あんな顔して
大会申し込み書
 生年月日  大正
 保護者氏名 ゴルバチョフ
 身長    420cm
 体重    2kg
 意気込み  やる
うふふと笑い、書き直してくれる彼女が愛おしい

どうでもいいけど、船で会場へ向かうシーン
ずらーっと横一列座って並ぶ仲間たち
彼女だけ顔が青白くて幽霊みたい
船酔いしてたんかな!?

現実は時に残酷なものだ

思いもよらぬ出来事

いつも彼の後ろを歩いていた彼女
いつも彼を見つめ、彼を見守ってきた

ラストの回想シーン
あんなに笑ってふざけて、、、
あの夏、彼女にとって一生忘れられない楽しい夏になっだったんだろう、、、
切ない、、、

タイトルのタイミング

めちゃくちゃ泣いた

『あの夏、いちばん静かな海』

「この夏」じゃなく「あの夏」
「、」の意味がわかった
過去なんだね

彼女はかけがえのない思い出を胸に前に進む

はぁ〜彼女泣かないぶん私が泣く〜

ところで
あれは事故だったのか?
それともシゲル自ら選択した事なのか?

変な体操していた渡辺哲さん
軽トラのイキりおじさん寺島進さん
厳しそうで実は優しいさぶさん
印象的で愛すべき脇役たち

本当は北野作品一作目から順に観たかったのだけど、なんせ本作が見つからなくてw
こんな青春純愛物語の後に『ソナチネ』を撮っていたなんて驚き!

オススメしてくれた皆さんありがとうございます♡

次は『BROTHER』見ます♪
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