この映画に、僕がはじめて接したのは20歳の頃。空の青さや海の匂いの感覚を本当に知るためには、歳月の意味をあまりにも知らなかったため、それほど大きな感動は得られなかったことをよく覚えている。
ストー…
難聴の主人公とほぼ喋らないヒロインがメインだから過度に語られずに静かに物語が展開していくのが面白い。
主人公が死んでしまうシーンすら静かに描かれるのが逆に感動を煽るような。
前半はけっこうアート映画…
初めて北野さんの映画を視聴。
まず静かな2人と波のたつ海の相性がよすぎる。
静かなふたりが最後にはどんどん賑やかな場所に入っていくのが良かった。
でも主人公2人以外もうるさい訳じゃなくて、どちらか…
未来とか希望だとかを全て削ぎ落とし、一切のノイズなく浸透してくる。青年たちの芸術のような一夏の記憶。
大事なことを忘れてしまうそそかしさより、忘れてしまえる才能。仕事先の雰囲気も恋人との関係も、心…
コレはね、ダメです😭書いてる今でも泣きそうになる。
こんなに辛い、さみしいことってある?しかもエンディング、そのまま終わるっていう…。きついっす。
北野武、暴力系、ヤクザ系も多いですが、こういう…
女の人がこの手から離れるかもしれないって時に泣いたのに、本当に存在を失ったら泣かない。
この2人は言葉・声失くして、どれほど分かり合えてるんだろうって思う。
手話をするにあたり自分の中でたくさん…
動きの少ないカメラが、聾唖の主人公たちのもの静かな雰囲気とマッチしていた。細やかに映される波間と、小ぢんまりとして馬鹿馬鹿しくもある人間模様が秀逸。サーフィン大会の優勝者が黄色いウェアを着て赤いゼッ…
>>続きを読む何度観ても、北野武の「笑えない喜劇」の重さに打たれる。
どうしようもなく小さな人々を描いているのに、その一人一人が驚くほど存在感を放っている。
彼がずっと撮り続けているのは“死”の突然さと“静寂”の…