Rioさんの映画レビュー・感想・評価

Rio

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カナリア(2004年製作の映画)

3.5

 「自分のことは自分で決めたる」

塩田明彦監督の宗教二世の苦悩を描いた作品

母と妹と共にカルト教団ニルヴァーナの施設で育った少年 光一(石田法嗣)
教団が問題を起こし児童養護施設に預けられたが妹は
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(1959年製作の映画)

4.0

「嫉妬と言うやつは
  大変 気持ちが若々しくなるね」

仲代達矢さんを偲んで…
谷崎潤一郎の同名小説を市川崑監督が映画化した心理サスペンス

高名な美術鑑定家の男 剣持(中村鴈治郎)は妻(京マチ子)
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ハード・コア(2018年製作の映画)

3.2

「家族なんていらねぇ
  俺たちは空だって飛べるんだ」

狩撫麻礼氏といましろたかし氏の漫画「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を山下敦弘監督が映画化した奇想天外SFブラックコメディ

右近(山田孝之
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劇場版 僕とロボコ(2025年製作の映画)

3.5

     「膝ナッパ!」

今日はいい膝の日

20XX年
誰もが高性能メイド型ロボットを持つようになった時代
平凡な小学生平ボンドの家にやってきたのはポンコツでムキムキな“ロボコ”
ある日、ロボコは
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

4.2

    「美しさの奴隷」

ホームパーティーの後、テラスに居合わせた二組の夫婦を含む男女7人が繰り広げるワンシチュエーション会話劇

“白い腕が綺麗”という話で1本映画作れる山内ケンジ監督天才!
めち
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

3.8

「美しくもキモい純愛。
  ぜんぜん同情できないけどね」

山内ケンジ監督の友達のパパにガチ恋した女子大生と、周囲に渦巻く様々な恋愛を描いた群像劇

女子大生の妙子(岸井ゆきの)の友人のマヤ(安藤輪子
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

4.0

 「人のことなんてわからない」

山内ケンジ監督(かまいたちではない)の長編映画デビュー作

普通な顔して生きてる人々の隠れた異常性と感覚のズレが積み重なる日常会話劇

写真を学ぶ学生のミツコ(初音映
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春との旅(2009年製作の映画)

3.8

「もう会えねぇかもしれねぇけどな」

小林政広監督の祖父と孫娘のロードムービー
仲代達矢さんの訃報を知り再鑑賞

よたよたとふらつきながらも前に進む偏屈爺ちゃん(仲代達矢)を何度も止めようとしながらつ
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

   「どこにも馴染めない」

一夏の青春と思春期の性の目覚めを描いたシャルロット・ルボン監督作品

もうすぐ14才の少年バスティアンは家族とケベックの湖畔にある両親の友人宅を訪れる
その家には16才
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新・三茶のポルターガイスト(2024年製作の映画)

3.2

  「新粒子発見で 即ノーベル賞」

『三茶のポルターガイスト』の続編

三軒茶屋にある雑居ビル、ヨコザワプロダクションで起こるポルターガイスト
カメラが捉えた様々な現象を、物理学者、超心理学者を招
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ポルターガイスト3/少女の霊に捧ぐ…(1988年製作の映画)

3.5

 「怒り 激しい欲望 邪悪なもの」

『ポルターガイスト』『ポルターガイスト2』の続編
ゲーリー・シャーマン監督

高層マンションに住む叔父叔母の元に預けられたキャロル・アン
特別な力があると言われて
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ポルターガイスト2(1986年製作の映画)

3.8

   「またあの人たちよ」

『ポルターガイスト』の続編
監督は ブライアン・ギブソン

あの恐怖体験から1年後、祖母の家に引っ越し平和に暮らしていた一家に再び災いが訪れる…

         ☎
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こっぴどい猫(2012年製作の映画)

4.0

「 体裁とか不謹慎とか
  友情とか家族とか
  生活とか夢とか
  社会とか身分とか
  そういう類のものは
  好きという気持ちの前では無力だ 」

今泉力哉監督の恋愛群像劇
☆モト冬樹さんの生
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サッドティー(2013年製作の映画)

4.5

 「正しい恋愛なんてねぇんだよ」

今泉力也監督の恋愛群像劇

「ちゃんと好き」って、どういうこと?

二ノ宮隆太郎監督『枝葉のこと』を観たら、本作の脚本家眼鏡男子柏木役の岡部政司さん、更に柏木の彼女
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枝葉のこと(2017年製作の映画)

3.8

  「可哀想って言葉が嫌い」

二ノ宮隆太郎監督が自ら主演した自伝的作品

自動車整備工場で働く隆太郎(二ノ宮隆太郎)
幼い頃に母を亡くし母代わりのように可愛がってくれた友人の母“おばちゃん”に久しぶ
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先生の白い嘘(2024年製作の映画)

3.2

「逃げないでそこに居続けたのは何で?」

『トリハダ』シリーズの三木康一郎監督の性暴力を題材にした作品
ある意味トリハダより鳥肌かも

真面目な高校教師の原先生(奈緒)
ある日教え子からある秘密を打ち
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卒業クラス(2016年製作の映画)

2.5

「選択の連続である人生と迷路」

韓国の18禁アニメ
ピュア男子が恋した相手は○○○だった

卒業間近、ジョンウは同じ美術専攻の学生ジュヒに想いを寄せていた
ジュヒは美人だけど愛想がない高嶺の花でチラ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

「どこで生まれたって
   最高って日もあれば
     泣きたくなる日もあるよ」

山内マリコ氏の同名小説を岨手由貴子監督が映画化

松濤に住む生粋のお嬢様で家事手伝いという肩書きの箱入り娘 華子(
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詩人の大冒険(1993年製作の映画)

3.8

「人生がこれほど刺激的だったとは!」

チャウ・シンチーのカンフーコメディ

詩と水墨画の才能があり評価されている トン・バッフー(チャウ・シンチー)が町で美女チャウヒョン(コン・リー)に一目惚れし、
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コンパニオン(2025年製作の映画)

4.0

  「世界は病んでるんだ」

SF ロマンススリラー
自由な意志を持つことのできないAIロボットの覚醒と反逆の物語
 
ナビにも出てこない人里離れた友人宅に向かったジョシュ(ジャック・クエイド)と恋人
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松ヶ根乱射事件(2006年製作の映画)

4.0

 「ほんとにいるの?ねずみ」

山下敦弘監督の“コメディ”とフィルマには記載されてるけどそんなに笑えない
どちらかと言うとノワール作品

のどかな田舎の町で起きた轢き逃げ事件
派出所勤務の警察官の光太
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狂覗(2017年製作の映画)

3.6

「人は何かに没頭して初めて
  自分が何者か知ることができるんや」

藤井秀剛監督のサスペンススリラー

ある問題をきっかけにトラウマを抱え教師の職から離れていた谷野
恩師に誘われ復職するが、その学校
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悪の偶像(2017年製作の映画)

3.8

「人が何を信じるかではなく
 人に何を信じさせるかそれが大事だ」

轢き逃げ事件を発端に始まるイ・スジン監督のサスペンス・スリラー

酒気帯び運転で轢き逃げをした息子(ヨハン)の父ミンフェ(ハン・ソッ
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.5

「悲しみと絶望と妄想に取り憑かれた」

デビッドゴードン・グリーン監督『ハロウィン KILLS』の続編
〜45年の歴史に幕を閉じるシリーズ完結編〜

ブギーマンの町でお馴染み
   イリノイ州ハドンフ
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.5

   「誰もが恐怖を味わう夜だ」

デヴィッド・ゴードン・グリーン監督版の『ハロウィン』続編

白マスクのサイコ野郎マイケル・マイヤーズ(通称ブギーマン)がカムバック!

前作のローリーとの戦いでグッ
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ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)

3.6

 「死んでる男に
    奥さん狙われてるんだぞ!」

ロブ・ミンコフ監督のホラーファンタジーコメディ
エディー・マーフィー主演の元祖『ホーンテッドマンション』

不動産業を営むするジム・エバース(エ
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マザーズ(2016年製作の映画)

3.5

   「赤ちゃんの仕業よ」

アリ・アッバシ監督のデビュー作
妊娠中の方は要注意ホラー

湖畔の一軒家
シングルマザーのエレナは息子を実家に預けお金を稼ぐために、電気も水道もない自給自足の生活をするル
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ポルターガイスト(1982年製作の映画)

3.8

     「They're here」

スティーブン・スピルバーグ制作 トビーフーパー監督の呪われた名作ホラー

新興住宅地クエスタベルデに引っ越してきた夫婦と3人の子供たち
幼い次女のキャロル・ア
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.5

   「マスクを取ってやる」

生き残りをかけたお化け屋敷脱出劇

ハロウィンパーティーの後に大学生たち6人が“究極のお化け屋敷”という郊外のお化け屋敷に行くが、そこは殺人鬼が作った殺人テーマパークだ
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M3GAN/ミーガン 2.0(2025年製作の映画)

3.5

  「肉袋ども 仕事するよ」

ミーガンを破壊してから2年後
ミーガンの技術が盗まれ開発されたAIロボット“アメリア”が暴走し殺人マシンとなる
世界を救うため最凶ロボットミーガンを復活させ戦わせること
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白い家の少女(1976年製作の映画)

3.5

  「何歳から 人間扱いされるの?」

『タクシー・ドライバー』で娼婦を演じたジョディー・フォスターのそれ以前の初期主演作

少女の成長と秘密を描いたミステリースリラー

ロンドンからアメリカの人里離
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.2

  「目をとじて 呼びかけるの」

ビクトル・エリセ監督の長編デビュー作

1940年頃のスペイン
カスティーリャのある村の公民館で映画『フランケンシュタイン』が上映される

なぜフランケンシュタイン
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フランケンシュタイン アダム・ザ・モンスター(2015年製作の映画)

3.0

    「それでも人間か」

バーナード・ローズ監督の現代版フランケンシュタイン

科学者によって作られた人造人間アダム 順調に学習を始めていくが問題発生!
腫瘍ができ皮膚がただれ悍まし姿に…
失敗!
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シン・デレラ(2024年製作の映画)

2.8

  「奴隷でいるのは もう嫌なの」

『プー あくまのくまさん』のスタッフが再集結、人間食べ食べカエルさんが字幕監修したB級スプラッター

むーかしむかし、シンデレラという美しい娘がいた
継母と義理か
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

3.2

     「友達だったのに」

100エーカーの森でプーたち動物たちと仲良く暮らしていたクリストファー少年
成長し大学進学のために皆と離れたことにより動物たちは餓死寸前
野生化した動物たちはクリストフ
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くまのプーさん/ランピーとぶるぶるオバケ(2005年製作の映画)

3.5

    「一年で一番怖い夜」

100エーカーの森のハロウィン

ルーの新しい友達ランピーはハロウィンを楽しみにしていたがティガーからオバケの“ゴブルーン”の話を聞いて震え上がる
ゴブルーンに捕まれば
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