原作が藤沢周平の短編小説の🎬化です・・原作は読んではいませんが以前に鑑賞したかもと思いましたが初鑑賞作品でした。
とても台詞が少ない自然界の映像を沢山使った詩的な映画でした。
とても幸せとは云えない結婚生活を送っている主人公の女性は、ある日山里でかつて自分に結婚の申し込みをして断った事のある武士に出逢う・・噂とは違う実直な武士であった。
藩の財政は逼迫して益々民百姓の年貢はキツくなる一方であったがそんな折にも関わらず藩内には私腹を肥やす輩がいた。
私欲を貪る藩内の不合理に民百姓の為にひとりの武士が自らを犠牲にして立ち上がる。
結末は・・はっきりとは表現されずに映画は終わるのだが・・
離縁され実家に帰っていた主人公の女性が藩政道の刃を抜いて今は獄中にいる実直な武士の家を訪ね母親と交わす会話、映像から今後の幸せを感じさせる終わり方で思わず涙ぐみそして安心しました。
藤沢周平原作の数ある映画の中でも私は一番好きかもしれない作品だった。