田中麗奈さんのアイドル映画なので、ファンとしては堪能できた。
しかも藤沢周平作品を割と愛好してきた自負もあるのだが、年とったせいなのか、清廉潔白一辺倒の今作を見ていてもやや白けながら見てしまった。…
藤沢周平さんのやわらかな文体が好きです。
短編『山桜』を読み、山桜の描写の美しさが心に残りました。
映画の『山桜』も、風に舞う花びらや枝のしなりの美しさが、小説を読んだときの光景を映し出しているか…
原作 藤沢周平らしく、
人生のやるせない気持ちを美しく。
その深い洞察で、弱者への温かい眼差し、
悲哀、人間としての美しさを描いている。
最初の結婚で夫と死別、縁談話が有るが、
相手が剣豪なので…
しっとりとした藤沢時代劇の雰囲気を終始醸し出した映画。ただ、残念な点は、主演の田中麗奈はアップの表情があまり美しくないこと(ミスキャスト)とラストは誰もがポジティブな主演二人の行く末を想像でき、それ…
>>続きを読む◆あらすじ◆
武士の浦井家の長女の野江(田中麗奈)は前夫に先立たれた後、磯村家に嫁ぐも義母や夫から疎まれ、辛く苦しい日々を送っていた。野江は叔母の墓参りの帰りに山桜の下で手塚弥一郎(東山紀之)に出会…
人を想う気持ちはいまも昔も変わらないなぁ。
極悪代官によって不作なのに年貢を取られる農民が死に瀕して、それを人情派の剣の達人が斬って成敗するのだけど、今の世にも必要だよなぁと令和の米騒動のニュース…
二度目の嫁ぎ先で苦労する女と困窮する農民のために我が身を犠牲にしようとする男の運命を描いた時代劇。
耐えるしかない、虐げられた生活の中での、一筋の光、桜が心に残りますね。誰かが見ていてくれる、それ…