ボンクラユースケ

ゼイリブのボンクラユースケのレビュー・感想・評価

ゼイリブ(1988年製作の映画)
5.0
久々の再見。ジョンカーペンターのベストワーク、そしてオールタイムベストのひとつ。
時代が流れてもひとつも古臭くならないのはいつの時代にも通底する支配階級への真っ当な怒りがこもっているから。

「映画の性や暴力は目に余るものがある、
ロメロやカーペンターのような監督はもっと考えてもらいたい」
このメタ台詞には笑いもするが、やはりすげぇキレてんなカーペンターって思います。 ファックですよ本当に。

あと僕がカーペンターを本当に心から尊敬してやまない理由は特典のインタビューでの一言に詰まっていた。
映画の予算の話になったとき、「映画学校で学んだことは、自分にとって大切なものを譲らないこと。そして私にとって大切なものは何かというと、ビジョンだ。 そのためなら闘える。」と。
今、ビジョンのためなら闘える監督が世界に何人いるのだろうか。