ゼイリブの作品情報・感想・評価

「ゼイリブ」に投稿された感想・評価

moriken

morikenの感想・評価

3.0
遊星からの物体Xのジョンカーペンター監督。序盤は退屈だったが終盤は楽しめた。
サングラス🕶かけてからの怒涛の展開。ウルトラセブンの「第四惑星の悪夢」にも似ている?モノクロの映像になるとウルトラQを思わせるSF感。
もちろんプロレスシーン爆笑。
一点疑問は、サングラスをゴミ捨て場で見つけたの一個だけだよね?喧嘩のあと2人ともサングラスかけてたけどどので手にいれた??笑
カーペンターはテンポゆるく退屈してしまう(今作は前半やはりゆるい)とこもあるが、本気か狙ってるのか分からないとこがいいよね。
I

Iの感想・評価

3.8
アッサリ受け入れて銃ぶっ放す主人公あの感じ、元傭兵かよ。

時代柄なんだろうけど文字変換のくだりとか粛清暴力描写のカット割がしつこくて多少冷めた。
あと喧嘩シーンの長いこと長いこと、ガッツリ当ててるし。

ただラスト凄まじい雑展開からの中指100点。
そしてエイリアン役男女関わらず全員一人でやってると聞いてビックリ。
最高。これはカーペンター版の『ゾンビ』である。発想はくだらないけど面白すぎる。サングラスをかけるか否かで殴り合う大の大人(しかも結構長めの尺)。アクションはこうでなくてはいけない。あと、「人間の」警官に向かって逃げろと促すシーンを入れるあたりもカーペンターのイイところだと思う。
『ゴースト・オブ・マーズ』と『遊星からの物体X』の次に好き。
磔刑

磔刑の感想・評価

2.2
「資本主義はエイリアンからの贈り物」

経済格差や資本主義の歪みによる貧困層の喘ぎを描いた現実的な作品は昔から少なくない。しかしそれらのテーマに付随し、切っても切れない堅苦しさや重苦しさ、あざとさを取り払い、SFエンターテイメント作品に落とし込みながらもテーマの本質を失っていない点では本作は100点満点の評価に値する。

上位1%の富裕層の献金で操られ、主義や思想など骨抜きにされた現実の政治家は劇中内で暗躍する宇宙人の姿と瓜二つで、劇中の「もう国家はないんだ」という台詞には真に迫った恐怖を感じる。
また、アメリカの資本主義社会が歪んだ原因である富裕層の肥沃化、中流階級の低所得化に拍車をかける要因となったレーガン政権下での労働組合の解体や高額所得者への減税から起きた所得者格差が色濃く反映されいる事が端々の演出で見てとれる。それにより一層、作品の信憑性を高める事に貢献している。

ただ、資本主義が続く限り普遍性を帯びるテーマを描きながらも肝心な創作物としてのストーリーの転がし方が乱暴で、映画としてはお粗末な印象を拭いきれない。
ナダ(ロディ・パイパー)が社会の歪んだ仕組みに気づき、驚くのは理解出来る。しかし、その直後に武装し宇宙人を銃で乱れ撃ちにするのは踏むべき工程の多くをスキップし過ぎ、観客の感情移入の過程を無視した突飛のない行動でしかない。その後の女性を拉致する展開もロマンスで主人公の人柄を描写するのかと思えばガラス窓を突き破って転げ落ち、まるで『恐怖のメロディ』のラストシーン、或いは日大アメフト部の殺人タックル並みの突拍子もない演出である。
更には同僚であるフランク(キース・デイヴィッド)にサングラスをかけさせる為に一悶着するのだが、一悶着にしては余りにも壮絶でフランクもなぜそこまで頑ななのか?ナダももっと論理的に説明出来ないのか?とかテーマのシニカルさとアンバランスに感じ、人物の短絡的以下なモノの考え方は宇宙人の謀略よりも気になってしまう。
しかもこのシークエンスがかなり長ったらしく、味方を一人増やすだけで何故ここまで尺を裂かなければならないのかという疑問と、闘うならせめて宇宙人と戦ってくれ。なぜ敵と戦う前にヘトヘトになってんねん。とツッコまざるを得ない。
主人公、観客共に設定に納得し、問題解決へと進行させる筈がなぜ第三者を納得させる為に話を停滞させるかが疑問であり、せいぜい元プロレスラーである主人公のタフさを示すだけで本筋とは全く関係の無い無益不毛なシークエンスでしかない。しかもこのシーンが本編の見せ場の一つとして設けられている時点でB級以下の評価は免れない。

宇宙人が人間に擬態する構造は同監督の『遊星からの物体X』と同じだが、本作は宇宙人が既に社会に溶け込んでいる設定上、上記の作品よりも世界観が広がっていると言える。しかし結果的にはその広大な世界観を予算的にもアイディア的にも操りきれず、南極の密室を舞台にした箱庭規模が監督の扱える限界値だろう。
発想や雰囲気作りには長けているもののB級映画臭が絶対抜け出ない所が巨匠ジョン・カーペンター監督の良さであり、悪さでもある。資本主義体制は完璧ではないし、欠陥があるのも事実だ。そしてその欠陥を悪用する事で本作の様な恐ろしい世界が現実に起きている。しかし、悲しいかなその悲劇を引き起こしているのは紛れもなく人間であり、フィクションの様に宇宙人が裏で操っていてくれた方がまだ救いがあったかもしれない。
EDA

EDAの感想・評価

4.8
オールタイムベストエンディングの一つ。リバイバル上映行きたいなー!
いきなり銀行で銃乱射するシーンもめちゃくちゃだと思ったけど、その後の長すぎる喧嘩のシーンが凄かった。主人公がずっと気持ち悪くて嫌だった。

風刺がうんたらより、
本当に皆さんが書いてある通り

殴り合いが見せ場⭐︎
共産主義を批判した作品はいくつも観たけど資本主義や階層を皮肉った作品は久しぶりかな。というか記憶にないのは映画はアメリカのパワーが大きいからなのか、いや記憶にないだけ。マスコミや物質主義に対してのアイロニーも多く観られ、政治的な理念を感じる映画でした。金持ちのイケメンとヤっちゃってたらそいつは宇宙人でしたみたいな。俺も嫌いな奴とかうざい奴とか道理に適ってない奴を見たらこれからは「ああ、こいつは宇宙人なんだ」と処理しようと思いました。サングラスを掛けてもみえないんだけど。
ジョン・カーペンターの!ゴッドブレス!!アメリカンクイーーズ!!!

みどころ:
人類の真価を説くなんちゃってSF
爆笑痛快な社会風刺
絶妙にバカスリラー

あらすじ:
Q.なぜ人類は欲のために殺し合うのでしょう?
A.悪い宇宙人がそうするように仕向けてるから!
ピンポンピンポーン70億点大正解!
なんだよ俺たちは悪くなかったのかぁ♪ぜーんぶ宇宙人のせいだったんだ~☆

F*ck You!!!
人間様をナメるなよ!俺たちには“信じる力”があるんだぜ!ハエ(俗物)はクソ(欲)にたかってな!

これこれ!これが社会派映画だよ!昨今のご丁寧な説明ムービーと違って、大胆な暗喩と爆笑ユーモアで魅せてくれます!たった90分で痛烈かつ面白おかしく社会風刺し、ちゃんと物質主義に対する答えを提示してるんですねぇ。さすがは御大!

以下備忘録です!

これってまさに坂本慎太郎の「ナマで踊ろう」じゃないの?!ジャケットも内容もかなり通ずるところがあるけどなぁ。たまたまかな。

不足を社会や他人のせいにせず、気前よく他人を許し、根気強く対話(殴り合い)し、何時なんどきも愛と平和を信じ抜く、大海のように穏やかで、大義のために身を捧げる、住所不定無職!うーんナダ(主人公)は神の子だなぁ笑
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