うめ

夏の妹のうめのレビュー・感想・評価

夏の妹(1972年製作の映画)
3.9
少女は義母になる女性と共に腹違いの兄に会う為に沖縄へ
そこで出会う人達と
沖縄という土地に背負わされたもの
炙り出される過去


監督の狙いだと思われる
役者臭の少ないキャスト
その中でまたもや鋭い眼光を放つ佐藤慶にシビれる
あの暗い水の底から見るような重く粘っこい眼差しはすごい
そして
父の昔の恋人役の小山明子も負けていない
美しく凛とした中にうっすらと漂う哀愁が恐ろしいほどに色っぽい
しかし
演技というよりは素の魅力が炸裂する
りりィさん!
あのハスキーな声
ヌードも出し惜しみしない度胸
難しい女心
こりゃたまりませんぞ

栗田ひろみ
石橋正次
若くてフレッシュで素直な表情も悪くないですね


ブラックさもありながら
どこか優しさのある
ノンシャランな風合い
3作見た大島渚作品のなかでは
一番見やすく楽しめたかも
うめ

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