やむちゃ

デモリションマンのやむちゃのレビュー・感想・評価

デモリションマン(1993年製作の映画)
3.6
備忘録
1994年2月に鑑賞。

シルヴェスター・スタローン主演、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック共演のSFアクション作品。監督はマルコ・ブランビヤ(全く知らない)。

スナイプス演じる凶悪犯を捕まえた主人公(スタローン)だが、その事件で多数の死者が出たために逮捕され、犯人とともに冷凍(留置?)されてしまう。数十年後に解凍蘇生された凶悪犯が逃亡したため、主人公も解凍され、凶悪犯を追うことになるというお話。

主人公と犯人が解凍される近未来の設定が面白い。
犯罪は完全に無くなっており、車は完全自動運転の電気自動車、エアバックは泡(ムース?)状、汚い言葉を口にしただけで違反切符が切られる装置、セックス(というか体液交換自体)禁止で代わりに脳に直接刺激を伝えるバーチャルセックスが流行っているなどなど。
当時は荒唐無稽に感じたが、今となれば一部実現していたり、将来的には有り得そうな設定が興味深い。

主人公は、健全な近未来社会の無菌状態に嫌気が差し、かつて暮らしていた時代の行動を取る。最初は協力者のサンドラ・ブロック達に嫌がられるが、少しずつ周りに影響を与えて行く(最後にはサンドラ・ブロックとリアルなムフフの展開に…という流れも楽しい)。こうした周りを変えていくという展開は、最近の「不適切にもほどがある」にも通じるものがあるなぁ。

凶悪犯役のウェズリー・スナイプスのインパクトも大きく、悪いながらも魅了的なキャラになっている。
スタローンとの戦いも迫力があって良かった。
爆破など派手なアクションシーンも盛り込まれ、楽しい作品だった。
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