こじ

ベッドかざりとほうきのこじのレビュー・感想・評価

ベッドかざりとほうき(1971年製作の映画)
3.0
WWIIの時代、疎開先で通信教育中の魔女プライスに預けられた3人兄弟とペテン師ブラウンがプライスの望む呪文を探す冒険譚。

なんとなく観ていたらブラウンさんに既視感があったので俳優さんの名前を検索したら、メリーポピンズで子どもたちの父親であるジョージ・バンクスを演じていたデヴィッド・トムリンソンさんだった。彼の生真面目そうな外見とは裏腹に歌声はとても陽気で楽しげなもので大戦中の救いをそこに見出してしまった私としてはラストの展開は辛いものがあった。

冒険を終えて絆を深めた5人は、プライスとブラウンがお互いを意識しすぎて一時的にギクシャクする照れ臭い一幕がありつつも最終的にはひとつの家族になる。プライスはイングランドと家族を例の呪文でナチスドイツから守り、ブラウンは家族を守るため出征するという衝撃のラストで大団円を迎えた。
児童文学までこんなラストだなんて、ほんとに戦争って嫌だと思って…そういう意味で涙してしまった。ブラウンさんが家族と一緒に暮らせる未来を夢見てしまうよね…
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