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カンゾー先生のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

カンゾー先生(1998年製作の映画)
4.0
太平洋戦争の末期に医事に全てを捧げる医師の姿を描く。

15年前の今村昌平監督の作品で私には社会風刺の意を込めた作品に思いました。また、蛇足ですがあの麻生久美子さんの若々しい姿態もさわやかに描かれています。

太平洋戦争末期の瀬戸内地方の小さな町の内科医。訪問治療を主に活動し、街中を走り回り往診する姿が何とも言えないユーモラス感を抱く。
医師には‘赤城’という名前があるが彼の診察は殆どが肝臓病にしてしまう事から‘カンゾー先生’と住民に呼ばれていた。その意思がその時代の軍による圧力を受けながら肝炎?の撲滅を目指して活動する姿をユーモラスに描いています。

先日も書きましたがこの主役を演じている柄本明さんは私も学んだ高校の同窓生という事もあり、興味を持って旧作コーナーから抽出しました。
その点を加味すれば鑑賞するのが遅すぎたのかもしれません。
彼の事は遠い縁でしかないため詳しくは知らないのですが彼の持ち味を上手く生かした作品でしょう。

そして個人的には今村監督の作品は少し受け入れがたい事もあったのですがこの作品はそんな事は気にせず鑑賞できるよい作品だったと感じました。
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