大木茂

生きものの記録の大木茂のレビュー・感想・評価

生きものの記録(1955年製作の映画)
3.2
最初どんな話だ?って追てけないけど
水爆が落ちるって妄想でブラジルに行こうとして家族に差し押さえられたり見捨てられたりと可哀想だった
いっそフィクションでもいいから最後に水爆の恐怖を感じて欲しかったわ
これが戦後10年後の作品ってのが生々しいな
今はどう頑張っても想像出来ないからね

この爺さんが被害妄想すぎて笑えてくる現代でよかったよね
この映画が予言じゃなくてホント安心
実際ブラジル行っても危険っちゃ危険だよね
最後は星単位に物事考えてるし

狂人の妄想を聞いて
こんな時勢に正気でいられるのがおかしいのかって憂鬱になってるのも不気味だね

ジェット機、雷、サイレンとかはいい感じに連想させるよね

タイミング悪く工場が燃えて
多分、従業員のミスを庇う為と
ブラジルに行ける口実で
自分がやったって嘘つくんだけど従業員たちの生活はどうするんだ?
って問い詰められて追い詰められるのはロジックが上手いって思ったな
真相は分からないけど無情感じるシーンだったわ

出る度に5歳くらいずつ老けていく三船敏郎は凄いとしか言えない
流石に35歳には見えないわ
胸とかガリガリだし…

死ぬのはやむおえん、だが殺されるのは嫌だ
大木茂

大木茂