極端な思想とは言い難い生きものの記録が描かれてます。
本当の意味で行きすぎているのは誰なのかと、ガタイの良い老人を演じた三船敏郎氏の感情の機微が見どころ。
ラストシーンの表現と音楽が素晴らしくて拍手…
水爆を恐れて地球の裏側に避難しようとする三船敏郎を周りのマジョリティが「気持ちは分かるが」を前置きに狂人扱いする構図は一種のメタファーでもあり核兵器に限ったことではなく、現代に於いても矮小的に言えば…
>>続きを読む初めて見た。壮大な水爆妄想狂の気狂い映画。といっても公開当時の原水爆の恐怖は昨今の比ではないだろう(原水爆の量は比べものにならないほど増えているが)。水爆の被害が及ばないブラジルの地に一家全員及び妾…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
原水爆弾によって日本が放射能に覆われてしまうという恐怖に取りつかれた中島喜一は、一族を引き連れてブラジルの地へ逃げようと画策する。
誰にも喜一を止めることが出来ないと感じた一族の者は、家庭裁判所を通…
このレビューはネタバレを含みます
近年核戦争の発生が身近に感じられる為鑑賞。
面白かったです。 映画の最後で主人公と志村喬の会話”地球が燃えている”にSF映画を観てるように感じた。
面会の最後が主人公の孫赤と娘さんというものその暗示…
鐵工所経営者三船敏郎の原水爆の恐怖は、当時で無くても理解できる。が、次男千秋実が言った様に彼一人ブラジルに行きたきゃ行けば良いし、工場を放火すれば従業員達の明日からの生活はどうなるぐらいは想像が付く…
>>続きを読むオッペンハイマーよりも核自体を描かずに反核であることを伝えている。
原爆や水爆にいつ襲われるかわからないあの世の中で、三船敏郎彼だけの持つ目線が正しかったのではないか。側から見れば異常なまでの恐怖は…
とても良かった。
怖い。怖すぎる。
恐ろしいことや気が狂ってしまうことを描くフィクションは実際のところあまり怖くないことが多い。でもこれは怖かった。
何故怖いのか。それはこの気が狂ってしまうほどの恐…