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男はつらいよ 寅次郎物語のうにのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 寅次郎物語(1987年製作の映画)
4.3
今作も傑作。「死ぬなんてえ言葉を簡単に口にしねえ方がいい」寅さんと隆子のやりとり、離れたくないと言う秀吉を諭すための自分を卑下する言葉、最後に旅に出る時の部屋でのさくらとの会話、そして何と言っても「生まれてきてよかったと思えることがなんべんかあるじゃねえか。人間そのために生きてんじゃねえか?」駅で別れる満男への名言など、名シーン満載の回でした。

マドンナ秋吉久美子さんの艶やかさ良し。
とらやの人たち、特におばちゃんの力強い優しさに涙。さくらも寅さんの長財布に今回もそっとお札を入れる。
寅さん渡世人である自分の生き様を厳しい目で見てるんだねぇ。
満男のみならず博、そして御前様まで寅へのリスペクトを垣間見せる。
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