秋のコーラ

デスプルーフ in グラインドハウスの秋のコーラのレビュー・感想・評価

4.9
劇場で再観賞。

初めて観た時は、前半の会話シーンで他のタランティーノ映画では感じない退屈さを露骨に感じてしまい、自分のタランティーノ・ランキングの中では下の方だったのですが、
今回久々に観て、かなり後半の展開の布石となる会話が多いことに気付いたし、純粋に会話がめちゃくちゃ面白かったです。
そして、メアリー・エリザベス・ウィンステッドの出番が記憶よりかなり少なく笑ってしまいました。
それよりも、スタントマンというある種"日の当たらない存在"に大いにスポットを当てるので、否が応でも超絶盛り上がります。

前半は80年代スラッシャー映画で殺人鬼に殺されていく女性達をモチーフにしているのに対し、後半はラス・メイヤーの描く強くて凶暴な女性達という対比もお見事
ファスター・プッシーキャットのガールズ達がバニシング・チャレンジャーに乗って、ダーティ・メリーのダッジ・チャージャーを駆る名優カート・ラッセルを追い回すとか、ちょっと頭おかしいくらい最高、というか映画オタクの妄想をまんま映像化した感じが本当に堪らん
秋のコーラ

秋のコーラ