秋のコーラ

マッドマックス 怒りのデス・ロードの秋のコーラのレビュー・感想・評価

4.4
5年ぶりくらいに再観賞
以前観た時よりも格段に楽しめた

アクションでストーリーを紡いでいく、理想的なアクション映画。『アポカリプト』や『ザ・レイド』の系譜であり、まさにプロットは車版『アポカリプト』といった感じ。それがここまでの規模で映像化されてしまったら、そりゃ人気になるのも必然

また、昨今の、有害な男性性をテーマにしたハリウッドの流れを経て久々に本作を観直してみたら、まんまこのテーマだったことに驚き。イモータン・ジョーの女性陣は子孫を残すことだけが仕事であり、ジョーは彼女たちを所有し閉じ込める。対し、マックスは男女(おとこおんな)に興味なく、無骨に自分が生きることだけに精一杯。ここで、シャーリーズ・セロンが坊主頭で演じるフュリオサという女戦士の役柄がキーになってくる。確かな強度を持った映画だと感じた

ただ、イモータン・ジョーのキャラクターは、周りの人喰い男爵だとか、あのギター弾いてる奴程の変態性を感じられず、記号的に感じた。そこは明確に残念な箇所でもある。やはり、悪役は変態でないと!

まあでも、主要キャラ全員がとてつもなく魅力的に輝く、10年代を代表する傑作であることに変わりないです!
秋のコーラ

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