ツクヨミ

デスプルーフ in グラインドハウスのツクヨミのレビュー・感想・評価

4.9
タランティーノのB級映画愛が炸裂する‼︎
テキサス郊外でギャル達が遊びまくる夜のバーに"スタントマン・マイク"と名乗る謎の男が現れる…
クエンティン・タランティーノ監督作品。今作はタランティーノ監督が愛してやまないグラインドハウスというB級映画を2.3本立てで上映していた映画館に贈られた作品とのこと、確かに内容はギャルの会話が8割と2割がバイオレンスアクションでほとんど中身が無いとも言ってもいいB級感。しかし個人的にギャル達が繰り広げるクソみたいな会話とテキサスの西部要素と軽い雰囲気がマッチして心地いい気分になれる作品でした。クエンティンタランティーノ作品と言えば中身のなさそうな会話を延々繰り広げるのは避けられない道、これを受け入れられるかで評価が変わりそう。
そして前半と後半の最後に挟まれるバイオレンスシーンは会話シーンとのギャップも相まって最高に爽快‼︎ラストのオチで"the end"が表示されて終わるとか、アッサリしすぎて爆笑しちゃうくらいクール。
そして濃いめな登場人物たち、凶悪なキラーのカートラッセルはジャケットとグラサンで渋かっこよすぎるぜ。"この車は耐死仕様だ、だが効果があるのはオレが座ってる席だけだがな"のセリフも最高に皮肉が効いて笑える。ロザリオ・ドーソンやゾーイ・ベル演じるギャルたちの馬鹿騒ぎっぷりも最高にアガるし、選曲も相まってノリノリで見られるし最高。
最高のテキサスノリと爽快なバイオレンスアクションが堪らない娯楽作。こんなにスカっと笑える作品なかなか無い。これが世界のタランティーノか…痺れるぜ。
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