かぶき

世界大戦争のかぶきのレビュー・感想・評価

世界大戦争(1961年製作の映画)
4.0
世界情勢が不安定な中での緊張感ある各国の軍人達の奮闘

戦後の日本で、懸命に明るく幸福を求めて生きる市井の人々

戦争へと向かっていくヒリヒリ感と、それでも明るく前を向こうとする人々との対比がなんとも胸が苦しくなる。

円谷様の特撮が冴え渡り、このドラマの悲劇性を否応なく高めている。

このドラマがフィクションと言い切れない時代になってしまった。
もはやこの現実が既に"戦前"

この映画の中の日本は、最初の被爆国として、最後まで戦争を回避する道を模索していた。
今や現実は、日本が他国を攻撃してしまうかもしれないと、この映画を作った人が知ったら何と言うだろうか。

映画とは、物語とは、先人達の後世に残す平和への祈りである。
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