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サバイバル・オブ・ザ・デッドのadeamのレビュー・感想・評価

1.5
ゾンビ映画の開祖ジョージ・ロメロの遺作。
前作から地続きの世界観となっており、ゾンビを生かしておくか殺すべきかで対立する2つの一族の対立に前作で生き残った軍人たちが絡み、ゾンビそっちのけで人間同士の醜い争いが繰り広げられる物語です。
ストーリーは退屈ですが、作中で語られる通り主義の対立よりも意地の張り合いに陥っていく展開はテーマをよく表していました。
ゾンビが蔓延した世界で人間の愚かしさを描く40年間変わらないスタイルには感服しましたし、人間が派閥を作って争う構図はウォーキングデッドへの直接的な影響も感じられました。
しかし作品の質は極めて低く、特に肝であるはずのグロテスクな残虐描写においては、雑なメイクアップと技術の活かし方を誤っているとしか思えないCGにがっかりさせられました。
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