なきぼくろないマン

ブレイブ ストーリーのなきぼくろないマンのレビュー・感想・評価

ブレイブ ストーリー(2006年製作の映画)
3.5
Aqua Timezを久々に聴いて「そういや見てなかったな」と思い鑑賞。

アニメーションが良すぎる。
昔の、平成の最も良いアニメーションの感じが出てて嬉しかった。

主人公ワタルとミツルで、他者を思いやる心を持ち続けたワタルと、願いを叶えることが何より先決したミツルで辿り着く行先の対比も分かりやすくて良かったし、二人が背負い込んだ傷が、小学生が抱えるには重すぎて、ここが特に良かった。
「何がなんでも願いを叶えたい」が共感できる。

ただ物語全体としては大雑把というか、小説三部作を2時間に無理くりまとめたんだろうなという印象。
中盤、曲を流して間の時間を端折るよくある手法が出てくるが、絶対ここでキャラクターに愛着が出てくる事柄が起きてるんだろうな。
結局どのキャラにもあまり感情移入できずにラストを迎え、そこまでもやや唐突が多い。
全然劇場三部作とかでやってほしかったな。現世でのアニメーションとか一生見てられるくらい良かったし。

子供への教訓で満ち満ちていた。