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ディアボロス 悪魔の扉のイシダコのレビュー・感想・評価

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)
4.0
「人間いつかは負ける日が来る」ということを描いた志が立派な映画(笑) パチーノの影響か、キアヌもシャーリーズ・セロンも三人ともがひたすら大仰な芝居を延々繰り広げているんだけど、このアプローチが徐々に題材とハマッて見えてくる不思議。とくにキアヌの慟哭場面は迫力満点で一見の価値アリ。シャーリーズ・セロンもフルヌードで熱演(ボカシ無し)。ノリノリのパチーノは後半からクライマックスにかけてパンチラインのオンパレード(「私が最も好きな罪は虚栄だ」)。エンディングも最高だし、そこからの「Paint it Black」はクソかっけーの一語に尽きる。製作は『セブン』のアーノルド・コペルソン。若手イケメンとベテランを配して“人間の弱さ”を見せつけてくる意味では『セブン』と『ディアボロス』は共通している。映画としては3.0ぐらいの完成度かもしれないけど、大好きなテーマなので+1.0のおまけ。長尺だけど一切退屈しないテンポも良い
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