電気羊

キングダム・オブ・ヘブンの電気羊のレビュー・感想・評価

キングダム・オブ・ヘブン(2005年製作の映画)
3.7
歴史の授業が嫌いな俺にとって小説や映画が歴史の先生だった。
今作はリドリー・スコット監督がオーランド・ブルームを主演として十字軍遠征について教えてくれる。(無論、映画として脚色は有る)
3時間39分の上映時間は長かったが、面白かったので苦痛ではなかった。

エルサレムの領主であったゴッドフリーは、イスラム教徒であるトルコ軍から守るため十字軍の遠征兵を募る。その中には、自らの血を分けた息子で今は鍛冶屋を営んでいるイベリン(オーランド・ブルーム)がいた。

一旦は父の誘いを断ったイベリンだが、神父のくせに業突く張りの弟に嫌気が差し、父の遺志を継ぐため長駆エルサレム遠征に合流する。

高潔なイベリンの人徳に惹かれた味方は、イスラム教徒が進軍する中、イベリンのエルサレム防衛に対して死力を尽くす。
その結果、圧倒的なイスラム軍の前に全員討ち死にするかと思われたが、イスラムの英雄サラディンの寛容な和平政策により、エルサレムを去ることを条件に全員の命が助かる。

故郷に戻ったイベリンは、イギリスの獅子心王リチャードの十字軍遠征の再度の派遣を断り、恋人ともに鍛冶屋として暮らすのだった。
電気羊

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