nyako

トラウマ/鮮血の叫びのnyakoのレビュー・感想・評価

トラウマ/鮮血の叫び(1992年製作の映画)
4.5
生首にこだわりまくった作品。
町を震撼させる斬首連続殺人事件。
両親を首刈りされた少女オーラは青年デヴィッドと共に真犯人を追い始める。

今作もアーシア・アルジェント主演!
この可憐な美少女にいろんな男が勝手に人生を狂わしていく。

色彩で遊んだり奇天烈な表現だったりがあまり無い今作はアルジェント作の中では割と地味な方?
殺人もワイヤーのこだけっていう。
ワイヤーが肉に食い込む箇所はしっかり見せてくれる。
エレベーターギロチンとっても良かった!
あとしゃべる生首なんてもへんてこな味わい。
生首ごろごろ特殊メイクはトム・サヴィーニ。
なぜ殺人鬼は首刈りにこだわるか?の振り返りシーン、ここがまるでスラップスティックなコントみたいだった。

ピノ・ドナッジオの音楽はサスペンス活劇のような雰囲気でゴブリンとは全然違うけど、それもまた良し。
オーラたちのパート、そして殺人鬼の正体に徐々に気づいていく隣家に住む少年パートがやがて重なり合ってゆく流れは音楽と合わさってクラシックなサスペンス映画を観てるかのよう。
ニコラース、ニコラースのはためく白いシャワーカーテンのシーンはいつもの幻想的な感じ。
どしゃぶり降霊会はオカルトムードまんてん。

あまり描かれていなかったけど、トカゲやら殺人鬼やら強烈な体験をしたあの少年こそトラウマだったのでは…。大丈夫か少年。
nyako

nyako