櫻イミト

マタ・ハリの櫻イミトのレビュー・感想・評価

マタ・ハリ(1931年製作の映画)
3.0
グレタ・ガルボ最大のヒット作。第一次世界大戦時にスパイの罪で処刑されたオランダのダンサー、マタ・ハリの人生を元に映画化。

1917年、第一次世界大戦末期のパリ。エキゾチックな踊り子として名を馳せる絶世の美人マタ・ハリ。彼女のもうひとつの顔はドイツ政府のスパイだった。それがある日、秘密文書を盗んだ相手であるロシア将校の一途な愛に、心を揺り動かされてしまう。。。

同年の「間諜X27」(1931)でディートリッヒが演じた女スパイのモデルがマタ・ハリだと知り、彼女に興味を持って鑑賞。

冒頭、シバ神像の前できらびやかな衣装に身を包みインド舞踏を踊るガルボ。大変に素晴らしい画だったが、最初のこのシーンが本作の最大の盛り上がりだった。映画としてダメなわけではないが、割と定番のメロドラマをたどって終幕する。見ごたえは「間諜X27」のほうが大きい。

監督のジョージ・フィッツモーリスは、メロドラマを中心にたくさんの作品を手掛けた職人監督との事。
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