核ミサイルを搭載したアメリカの潜水艦「アラバマ」の中でのヒューマンサスペンス。
ロシア右翼軍は反乱によってロシア国家の核を奪い日本とアメリカに発射を宣言。アラバマに総司令部から届いた無線は通信不良で「核ミサイルを…」のところで途絶えてしまった。核の発射には艦長と副長双方の合意が必要。発射したい艦長と、発射は避けたい副長の手に汗握る船内での勢力争いが見もの。
あまり期待していなかったがめちゃくちゃ面白かった。よくもまあ潜水艦の中という狭い環境でここまでハラハラさせられるものだなと驚いている。若いデンゼル・ワシントンの冷静沈着なキャラクターが素晴らしく、スリルを数段にも高めている。ヴィゴ・モーテンセンはグリーンブックでしか見たことがなかったが、本作でもとても人間味に溢れた素晴らしい役柄を演じている。
先日トゥルーロマンスを見た時は、タランティーノ色の強さにトニー・スコットの味をよく知ることができずにいたが、本作でしっかりと彼の才能を味わうことができた。といっても本作にもタランティーノは参加しており、いきなり映画クイズが始まったり、漫画を巡って喧嘩をしたり、しっかり色を出してきている。
あっという間に2時間終わってしまうので、気軽に見てほしい。