クリムゾン・タイドの作品情報・感想・評価

「クリムゾン・タイド」に投稿された感想・評価

迫力のある 鳥肌ものの映画。ジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントンの気迫と男気にやられ、目が離せない展開に最後まで釘付けだった。
潜水艦の映画観ると、潜水艦つくった人スゲーなっていつも思う。あと、潜水艦に乗ってる人たちも。
tak

takの感想・評価

3.3

 「Uボート」「深く静かに潜航せよ」「レッド・オクトーバーを追え」など潜水艦ものに失敗作は少ない。本作はトニー・スコット監督に製作ジェリー・ブラッカイマーという売れ線映画専門チームが、潜水艦という閉鎖空間を使ったサスペンスに挑んだ意欲作。まず理解しておかねばならないのは、映画冒頭に示される言葉。アメリカ大統領とロシア大統領と並んで、核弾頭を積んだ潜水艦の艦長は世界で最も力を持つ者である・・・つまり核弾頭の発射ボタンを押す権限を艦長が持っているということ(現在はその権限なし)。

 主人公は、潜水艦アラバマ号の艦長である叩き上げの軍人ジーン・ハックマンと優秀な成績が認められて副艦長となったデンゼル・ワシントン。ロシアで勃発したクーデターで反乱軍が核ミサイル基地を占拠。アメリカと日本にミサイルを撃とうとしたことから、アラバマ号に出撃命令が下る。ついに核ミサイルの発射命令が送信されるのだが、続いて送られてきた命令は無線機の故障で一部しか受け取ることができなかった。敵は今にも発射しようとしているのに、現在出されている発射の命令を遂行しない訳にいかないと主張する艦長。通信を全文確認するまで発射しないように主張する副館長。二人の意見の食い違いは、やがて艦内の対立に。ロシアのミサイル発射準備が整う時間が迫る中、その対立は銃を突きつけ合う事態に発展する・・・。

 東西冷戦を背景にした時代によく撮られたような題材(「博士の異常な愛情」や「未知への飛行」など)を、現代に置き換えて撮ったアイディア、映画全体の張り詰めた緊張感は確かに面白い。潜水艦が出てくる場面を技術で撮った「レッド・オクトーバーを追え」とは違って、潜水艦の姿を見せるのは最小限で人間ドラマに的を絞っているのも好印象だ。それぞれの人間性や考え方(核を使用することへの是非など。人種の話には行きそうで深入りしない)の違いを会話の中で示すのも巧いなと感じる。特に部下への接し方でそれは特に表れる。艦長は出航前に全員を前に演説をする。この鼓舞する演説の見事なこと!。
「君たちに望むのは最大限の努力だ。それができないヤツは空軍に行け」
「私に従えない者はケツの辺りに刺激的な感覚を覚えるだろう。私の蹴りが入るからだ」
とユーモアを交えつつ、世界に冠たる国の誇り高き船に乗る優秀な乗組員たちを奮い立たせる名演説。僕は日頃こういう男臭い映画を観ないからなのか、この場面のカッコよさに鳥肌がたつ。一方で副艦長デンゼル・ワシントンの心のつかみ方も見事だ。その人にしかできない役割とその重大さを理解させる説得術。特にアメリカ人なら大好きな「スタートレック」を例に出して、無線修理に手こずる乗組員を励ます場面がいい。
「カーク船長はチャーリーを呼んで「もっとパワーを」と言う」「ワープスピードが欲しい・・・」
「そうだ、俺はカーク船長。君はチャーリーだ。君が無線を直せないと何十億という人が死ぬんだ」「・・・」
「できるな?チャーリー」「はい、船長!」
この映画の脚本はクエンティン・タランティーノがリライトしたと伝えられるが、映画「眼下の敵」のクイズをする場面と、「スタートレック」の挿話は彼が手を入れた部分なのか?。この台詞、日常生活でも使ってみたい!

 映画の結末はすぐに想像がつく。やっぱりねー、と思えるものだけにそこに驚きはないのだけれど、そこはブラッカイマー作品なんだからと思えば納得ではないか。命令を遵守することと、法を遵守すること。核にしても権限にしても大きすぎるパワーをもつことは、時におごりや取り返しの付かない勘違いにつながることもある・・・というのがこの映画の教訓なのかな。
トニスコ系ハラハラ。ジーンハックマンとデンゼルワシントンの安定さ。
MaruFuku

MaruFukuの感想・評価

4.0
いやー懐かしいこの有名で荘厳なオーケストラサウンド。これもジェリー・ブラッカイマーやったのね!トニー・スコット監督やったのね!と再鑑賞で今さら。

「世界でもっとも力のある3人は 合衆国大統領、ロシア大統領、そして弾道ミサイルを搭載した合衆国潜水艦の艦長である」

て今では違うけど当時は“おーっ”てなった記憶。

チェチェン紛争を題材に史実を膨らませて背景にした原潜モノサスペンス。
冷戦後になお核戦争の可能性を提示したという意味で、テクノロジーの側面はさておきこんな事態が起きる可能性があるのだという意味で、たとえ発射ボタンが艦長から大統領に移ったとしても、北朝鮮の話で緊迫感の続く現代に通じるものがある。

シーンはほとんど艦内のものなのでそういう面白さはないですが、常に続く緊迫感はさすが。

主役の2人もさることながら、兵器将校ウェップスのヴィゴ・モーテンセンが好きでした。
ぎるて

ぎるての感想・評価

4.0

10何年前にテレビで見たきりだった本作、記憶も曖昧なので、再見。

ボタン一つで世界情勢を変えられてしまう潜水艦乗務員たち。撃つのか、撃たないのか。撃てば終い、撃たれても終い。
極限の緊張状態を、間髪入れない展開の連続、矢継ぎ早に繰り出される台本のやり取り、ありとあらゆる映画的表現を駆使して、まさに戦争一歩手前の最前線を描き出す。
本作はフィクションであるが、当時の潜水艦艇の指令系統における、実際の問題点を巧みに活かしたシナリオになっており、その説得力の中で展開されるドラマが一層映画としての質を高める。

「見て損なし」が断言できる一作。
take

takeの感想・評価

4.0
取っつきにくいパッケージだけど評価に違わず面白かった。夢中になれたし観た後のスッキリ感もあるのに、思い返せばかなり色んなこと起こってたなあの艦内。
潜水艦もの。一つの潜水艦に乗り合わせた性質の違う二人、ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントン。すべて水面下で行われる色んな意味での戦いが熱いです。ジレンマが上手く描かれていると思いました。
まこと

まことの感想・評価

4.0
"船頭多くして船山に登る"

みたいなことにはギリギリでならなくてよかった

そりが合わない艦長と副艦長、二人が足並み揃えてるシーンは最初の30分と最後の数分だけ

ジーン・ハックマンの前ではまだまだひよっ子のデンゼル・ワシントンですが、この舞台の空間内ではNo.2の存在なので言うときは言うし前に出るときはズカズカと前に出る

「潜水艦映画にハズレなし」説にこの映画も少しは貢献しているはずですね
全然期待せず見たらかなり面白かった! 普通のハリウッド娯楽映画ではあるけど、であるからこその面白さがてんこ盛り! 派手だがやりすぎな感じなく、タイトな作りなのが良い。全編ほぼ潜水艦の中で進んでいくので、特に景色が変わったりすることはないのだが、印象的な色彩が目を惹くし、映像が全体的になかなかクールで、テンション上げ上げな音楽も心地よくハラハラ感を盛り上げる。ロシア政府に抵抗するロシア内の反乱軍が、政府の核爆弾のコントロールを握ってしまい、アメリカと日本に核攻撃するぞってなってるのを、先に潜水艦から核攻撃しかけて、とっちめてしまえというとんでもない話で、ちょっと笑ってしまうんやけど、全くリアリティがない話というわけでもないよな、とも思う。で、米政府から核爆弾発射命令が下り、攻撃準備が整ったころに、情報更新内容が届くのだが、敵の潜水艦に通信機を破壊されてしまって、内容が読み取れない。そんな状態で、核爆弾発射など言語道断!と反対する黒人副艦長ハンターを演じるのが、若きデンゼルワシントン。これがもうよだれかけかティシュを要するくらいのイケメンで、インテリで冷静かつ平和主義者で、性格もよろしゅうございますし、体格もいいし、かっこよすぎてしびれる! で、インテリのゴタクはどうでもええからとりあえず撃ち込むぞ! と興奮状態の典型的な好戦的白人オヤジを演じるのが、ジーンハックマン。このふたりの火花飛び散る攻防戦が、ものすごくスリリングなサスペンスとして描かれていく。まぁ、流れとしてはごくふつーで、先もほぼすべて読めてまうし、予定調和もたいがいに…と言いたくなる人も多いだろうけど、全体的に大変気持くよく見られるようスッキリ演出されていて、単純に見ててドキドキ楽しいから、たまにはいいよ、こういうのもね。しかも、潜水艦に乗ってるボーイズ、ほぼ全員イケメン! これホント! 額に汗を浮かべながら、核戦争を回避しようと、必死に仕事してる姿がカッコよすぎてチビれるので、そういうイケメンが見たい人には猛プッシュ。この潜水艦に乗り込みたい!と思い始めるにちがいあるまい! 最後イケメンたちみんなで大歓声をあげて無邪気にはしゃいでるシーンは、いろんな意味で涙こぼれたわ。そして映画の最後に、96年以降、直接核爆弾発射のボタンを押せるのは大統領だけになっている、って字幕が出てきます。あー、よかった、それなら安心やーーーーーっ!!! て思うとでも?
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