クリムゾン・タイドの作品情報・感想・評価

「クリムゾン・タイド」に投稿された感想・評価

ロシアの過激派が日米に宣戦布告!キューバ危機以来の緊急事態の中、潜水艦に積んだ弾道ミサイルについての暗号文が途切れてしまう。発射“せよ”なのか“するな”なのか、先制攻撃か誤って報復を受けるか、刻一刻と迫る閉鎖空間の中でベテラン艦長と新米副艦長が火花を散らす!

潜水艦モノと言うよりほとんどサスペンスですな(´-ω-`)1枚の電文を巡って1隻の潜水艦の中ですら過激派と慎重派に分かれるという人間模様がハラハラドキドキに描かれてます。人類を滅ぼすのはAIでもKAIJUでもなく、間違いなく人類だね(-_-;)
勝手にデンゼル・ワシントン祭り⑤

最後を飾るのは、晩年、デンゼルとの二人三脚を続けた、トニー・スコット監督との初タッグ作。

正解がわからない中で世界の運命を託された2人の男の対峙を描く潜水艦ドラマ。

あえて「ドラマ」と書いたが、潜水艦同士の対決シーンがあり、本作のジャンルはアクション映画と位置付けられているものの、
基本的にはデンゼルとジーン・ハックマンの境遇や価値観を描く作品である。

経験豊富で昔気質なジーンか、まだまだ若いが、エリートで冷静沈着なデンゼルか…。
間に挟まれ鍵を握る男、ヴィゴ・モーテンセンを含む、悪人が存在しない世界での男たちの演技合戦と、115分張りっ放しの緊張感がたまらない!

ラストも嫌味がなくて素晴らしく、
今の「ゆとり、ゆとり」と頭ごなしに決めつける者たちに本作を100回は見せたい。
HARRO

HARROの感想・評価

4.0
トニー・スコットってどうも好きになれなくて所詮兄貴にはかなわないと思っていたがこれで見直した。
ハンスジマーのメインテーマと
ジーンハックマンとデンゼルワシントンの競演が有名。

潜水艦内で起こる対立と緊張の描き方が絶妙。
閉鎖空間での乗組員の苛立ちとコントロール不可能に陥った時の恐怖が、嫌という程伝わる。

序盤のハンター少佐の戦争や核に対する自論を語るところや、
妻に「夢で会おう」と言って別れるところがカッコいい。
nagarebosi

nagarebosiの感想・評価

4.5
久しぶりに観ましたが、やはり良かった!
映画館で観たとき、トニースコットってこういう群像劇みたいなのも撮れるんだって感心したぐらい面白かった。
潜水艦という限定された空間内での、考えの相違による上司2人の反乱につぐ反乱というストーリーがむちゃくちゃ面白く、自分の好みにドンピシャはまった。テーマも、ジレンマを抱えていた問題点を鋭く突いて上手い。
キャストもジーンハックマンとデンゼルワシントンって好きな役者で、またこのキャラに合ってて良い。脇役も好きな役者が揃ってすごい。ジーンとデンゼルが最初に対立する時のジーンの感情爆発の緊迫感とか、クライマックスのメッセージが届いたときの二人の表情とか、ヴィゴーモーテンセンの苦悩する表情とか、ミサイル発射のキーを取らずタバコを吸う姿とか、とにかく役者の演技をメインにした舞台劇のような演出に驚いた。
撮影もスタイリッシュでアングルもうまく、またよく動く。照明の色使いが抜群にうまく場所ごとに色分けさせて分りやすくさせているのも感心したし、ジーンの表情のライティングなどよく計算されている。
音響も、艦内マイクのカチャっていう音とか、艦内を駆ける靴音、艦が圧迫されるときの音など印象に残る。
ハンスジマーの音楽もこの頃の彼らしい危機感煽りまくりの曲、今聴くと少しウザったいけど当時は好きだった。
ほんとによく出来ていて好きです。
潜水艦映画にハズレはありません。
すっごい面白かった。
めっちゃハラハラドキドキさせられます。

潜水艦という狭い空間の中で核ミサイルを発射するかしないかを艦長と副艦長が議論・対立し合う緊迫のミリタリーポリティカルサスペンス映画。


名優、ジーンハックマンとデンゼルワシントンの2人の演技合戦が凄過ぎてハラハラドキドキさせられます。
潜水艦ものでハズレなしとは言いますが、本作にもそれが当てはまります。対ロシアの作品ではなく、潜水艦「アラバマ」内での艦長(ジーン・ハックマン)と副艦長(デンゼル・ワシントン)の対立を軸に物語は進みます。深海の潜水艦内の話しなので、実質ワンシチュエーションムービーみたいなもの。それだけに二人の一挙手一投足に集中できます。ジーン・ハックマンが善人か悪人か掴み所のない役を演じて、デンゼル・ワシントンが完全な正義の味方。でも戦闘の中では何が正しいのか?時には部下の命を犠牲にしなければいけない苛酷さ故にキレイごとでは済まされないところが考えさせられます。
艦長ラムジーは生粋の軍人、副艦長ハンターは一般社会の思想も持ち合わせた常識人、ロシアと戦いながらもアメリカ国内の世論を二分する対立がそこにあったと思います。
潜水艦内での権限についても興味深い描写がありました。ラムジーは艦長ながらも、ミサイル発射はハンターの同意が必要。ラムジーが無理矢理発射させようとするとハンターに艦長を解任されました。またミサイル発射には暗号が必要で、それを知るのは将校であるウェップスのみと確認作業が段階的に踏まれてる周到さは発射ボタンを押すことが如何に最後の手段かを教えてくれます。
あと、敵艦との戦闘シーンは潜水艦ムービーの真骨頂でした。敵艦の感知から魚雷の攻防、艦内の混乱など迫力あるシーンは目が釘付けになりました。
ラストで委員会の聴取があると、ラムジーの越権行為は不問となりました。単純に彼を悪役としないのが、必要悪だからと言いたげで奥深さを感じたりしました。
一歩間違えれば核戦争。これ以上ない極限状況下で、名優2人が壮絶な火花を散らす。

1年くらい前に初めて見ましたが、もうずっと緊張感が途切れないまま。
こんな感覚もそうそう無いでしょう。

今の時代でもこの作品とまさに同じようなことが起こっています。見る時代を選ばない核戦争への警鐘を鳴らす秀作だと思います。
シルク

シルクの感想・評価

4.7
あの狭い空間で世界の運命が行ったり来たりの緊張感!
二人の俳優さんの大競演が見事でした!
もう、10回は観てるかなぁw
だーい好きな作品です。
daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.3
ロシアの過激な国粋主義者が軍の反乱派勢力と結託し、シベリアの核ミサイル基地を占拠した。アメリカと日本が核攻撃の危機にさらされ、米海軍の原潜アラバマに出撃命令が下った。歴戦の叩き上げのフランク・ラムジー艦長(ジーン・ハックマン)と、ハーバード大卒のエリートであるロン・ハンター副官(デンゼル・ワシントン)は、核に対する思想で真っ向から対立する。目的海域に達し、敵潜水艦の影を捉えたアラバマは臨戦体制に突入。ペンタゴン(米国防総省)からの通信が入ったその時、敵の魚雷攻撃が艦をかすめて爆発した。通信は途中で途切れ、ミサイルの発射か中止か、はっきりしない。即時攻撃を主張するラムジーに対し、ハンターは命令の再確認を強く求める。艦内に異常な緊張が漲り、艦長への忠誠心か副官のモラルに与するか、乗組員たちも激しく揺れる。ハンターはラムジーの命令を服務違反として指揮権を剥奪、彼とその一派の将校たちを監禁した。再度、敵艦と交戦したアラバマは損傷し、甚大な被害が出る。ハンターは通信の回復を急がせるが、その隙にラムジー艦長は連絡将校ジマー(マット・クレイヴン)、ハンターの長年の親友で武器将校のウェップス(ヴィゴ・モーテンセン)らと実力で指揮権を奪回すると、ハンターや艇長のコッブ(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)らを逆に監禁した。だが、ハンターも脱出し、発射を寸前で回避しようとする。ラムジーの銃口がハンターに向けられた時、通信が回復。ラムジーは再確認のため、3分間の猶予を与えたが、命令はミサイル発射の中止だった。かくして核戦争の危機は回避された。
原子力潜水艦アラバマを舞台に、核戦争の危機を目の前に、敵の先手を撃つための核ミサイル攻撃を命令が不完全なのに、最初の命令通り核ミサイルを発射するかどうかの潜水艦アラバマの艦長ラムジーとハンターの対立を描くサスペンスアクション映画。
「最新の命令が不完全な場合は、最初の命令通りに実行すべき」というラムジー艦長と「最新の命令が不完全な場合は再度確認してから実行すべき」というハンター副長の対立は、海軍一筋の叩き上げと士官学校にハーバード大学を卒業したエリートの対立というだけでなく、「戦争の唯一の解決策は敵の殲滅」というラムジー艦長と「核戦争が現実のものになっている現在は戦争を避けるための最小限の戦闘であるべき」というハンター副長の戦争に対する考え方など、様々な違いがぶつかり合い、潜水艦アラバマ内部の反乱につながる展開を、潜水艦アラバマ内部の火災に対する対処やミサイル攻撃訓練での対立を絡めて描いているので、潜水艦という閉塞的な空間でのサスペンスにリアリティーがあり、よりスリリングなサスペンスアクションとなっている。
クエンティン・タランティーノが、ノンクレジットで脚本に参加しており、潜水艦の下士官が「本当のシルバーサーファーは、ジャック・カービー作のシルバーサーファーか、メビウス作のシルバーサーファーか?」で喧嘩するシーン、壊れた無線システムを修理する下士官にハンター副長が「スタートレック」の例え話でやる気を出させるシーン、クライマックスのラムジー艦長とハンター副長がにらみ合いになる中で敵対派閥同士が銃を突きつけ合うシーンで、緊張感のあるサスペンスの中でキャラクターの性格を浮かび上がらせるユニークなシーンに、仕上がっている。
デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマンの主役の演技ももちろんだが、ヴィゴ・モーテンセンやジェームズ・ガンドルフィーニの演技も、見所。
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