とり

スコーピオン・キングのとりのレビュー・感想・評価

スコーピオン・キング(2002年製作の映画)
3.8
ハムナプトラシリーズのスピンオフ。
ハムナプトラ2で悪玉だったロック様がキャラ設定そのままに主役をやった映画。
ハリウッド映画で悪玉が主役というのはやっぱり不自然なのかストーリー上そうなったのかは不明ですが、いかにして善玉が悪玉に転落していったかというのが前提にあるようです。ダースベイダーみたい。

ただ、本当に前提にあるという程度のもので、本編では全くといっていいほど触れてません、転落の様子。
エンディングの後こうなるんだろうなぁ~と観客が想像するしかないというのは、ちょっと残念。そこを描かないと、この企画自体の意味がかなりなくなってしまうと思うけど。

まぁ一つの大味ぎみな娯楽アクション映画として観た場合けっこう楽しめるし、ハムナプトラ的世界観が好きな向きにはじゅうぶん堪能できてしまうのではないかと。
そんなこんなでハムファン必見と言いたいところですが、ハムの最大の売りともいえるCGてんこ盛りな映画を期待するとガッカリします。
スコーピオンキングではほぼ皆無といっていいほど、大掛かりなCGは使われてません。
オーソドックスな肉弾戦アクション映画であり、言うなればコナン時代のシュワちゃん映画といった趣向。
そのおかげでザ・ロックの持ち味はかなり生かされてます。
大男マイケル・クラーク・ダンカンとの肉肉タイマン勝負なんか、最大の見所とも言えます。重量感があってすごく好きです。
ハガー対アンドレといった感じ(謎)
ハムナ2でのロック様は・・・あまりにも悲しい出来映えでしたからね、色んな意味で。

ヒロイン役のケリー・ヒューが素晴らしく美しくて、何ともいえない色気が漂っていました。
つねに露出度の高い衣装をまとっての体当たり演技にプロ根性を見ました。
なんでも、ただ守られてるだけのお姫様役はイヤだったそうで、自らアクションシーンを取り入れて欲しいと願い出たそう。
幼い頃からカンフーだか何だかの格闘技を習ってるという話も。
それなりの見せ場はありましたが、もっともっと格好良いシーンを作ってあげれば良かったのになぁ⋯監督のセンスどうよ?
アマゾネスは文句なくかっこ良かったですが。
まさか5作目まで続くとはこの時知る由もなかった。。。
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